花譜 不可解弐 REBUILDING Q2 ~ライブ現地参加した経験のない人間が初めて現地参加した感想~

筆者について

私はVTuberにハマるまで音楽に疎く,ライブが頻繁に行われるような都会に住んでいなかった人間であり(具体的な地名を出したら周辺出身者に怒られそう),ライブとはPCやテレビ,スマホの液晶の中でアーティストとファンが盛り上がってるものくらいの認識だった。そんな認識しか持ち合わせていなかった人間が今回「花譜 不可解弐 REBUILDING Q2」に現地参加した感想がこのブログ記事である。

えっっっ!!ライブに現地参加したらあの液晶の中の風景を実感できるんですか!?しかもそのアーティストが花譜ちゃんなんですか!?うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!

という感情の中でなんとか文章を絞り出した何かがこの記事らしい。

 

ライブやるって決まってから

緊急事態宣言の延長などいろいろあったが,ライブが開催されることが確定してからは何か嫌なことや精神的につらいことがあっても「まぁ6月12日に花譜ちゃんのライブ見に行けるしいいか」と,心を落ち着かせることができる最強カードが手に入ったようだった。

具体的には

  • 見ないうちに棚で腐って食べられなくなっているお野菜
  • 目覚めたらもう終わっている1限の講義
  • 熱心に勉強した範囲があまり出ずに悲惨なことになってそうな中間試験
  • 前日まで講義形態を公表しない大学当局
  • 漠然とした将来への不安

等々これら日常の悲しいことがすべて「でもライブがあるからいいか」で片付けられてしまった。強い。

 

あれなんか届いたけど⁉

花譜不可解弐REBUILDING開催の2週間ほど前になにやらCAPMFIREの方からメッセージを受信したというメールが届いた。CAPMFIREのクラウドファンディングで15000円コースを支援したらライブチケットが入手できるとしか思っていなかったが,どうやら他にも色々リターンがついてくるらしい。ヤバい。この時届いたのは花譜ちゃんがハミングをした後に詩を朗誦するという内容の1分ほど動画2つだった。え⁉めっっっっっっっっっっっったかわいい...!ライブに参加する前からこんなもの摂取してしまっていいんですか!!

(その動画を公開する訳にはいかないので過去の花譜ちゃんのツイートにあるハミングを。これを数倍にしたやつだと思っていただければ...)

会場に行くまで

11日の不可解弐REBUILDING Q1を横目に見ながら会場に行く準備を必死に行っていた。入ってくる情報をみながら「これ観に行くのか...!」ともう一撃で興奮して発狂する手前の精神状態でなんとか荷物をまとめた。(別のVTuberの新衣装からも攻撃を喰らった)

 

夜行バスでほとんど寝れずに(花譜ちゃんのアルバムとか聴いてた)ひたすら肩や腰が疲れた状態で会場の豊洲PIT付近まで来ちゃった。普段あまり飲まないエナドリをとりあえず飲んで(もちろんZONe),暑いな〜と思って扇子で涼みながら物販の時間まで海と散歩中のワンちゃんを眺めてた。その結果会場行くまでに色々と迷う羽目になったり,会場に着いてからお金を崩し忘れていたことに気付いたりした。現地ライブ行ったことない分早めに行ったり確認したりしとくべきだったね…次は気を付けようね...

 

会場入るまで

色々始めての経験に戸惑いながらも物販購入を行い,だんだんと疲れを吹き飛ばしながらいよいよ会場の豊洲PIT内に入った。画面で観た!あの光景が!!目の前に!!!と会場に入ってかなりテンションが高くなった。しょうがない。正面に浮かんだ「不可解」の文字と光の演出のために漂うミストが外と違う独特な雰囲気を醸しており,遂に来てしまった…とも感じた。...と,こんな感じで更に眠気を吹き飛ばしながら公演開始の12時をワクワクした気持ちで待っていた。

 

公演開始 

目の前に…実体を持った…花譜ちゃんがいる…!!目の前で…歌ってる!!!ってところに会場の観客で手拍子が始まり,それら全てが合わさってなんか涙が出てきた。普段画面の中にいるのを見ている姿が,普段PCからの音声として聴いている歌声がリアルな場でリアルなものとして直接観て聴くことができて,開始数分の時点でもう感情がメッタメタにやられてた。現地開催もやるって決めてくれて本っっっっっっ当にありがとう……

 

そんな感じでバーチャルな存在だった花譜ちゃんが現実に目の前に「いる」ってだけでほぼ半狂乱になっていたのに,VALISや理芽ちゃんまで登場して…一緒に踊ったり…歌ったり……叫ぶこともかわいいと呟くこともNGでかなりキツかった………まぁその分現地で現実で観れたので全然問題ない!!!ない!!!(辛かった)

 

そろそろ感想が3点リーダーの多い感情だけの文章のような何かになってきたので歌の方の感想も...この後にあった可不ちゃん楽曲のカバーもとても良かった。特にsyudouさんの「キュートなカノジョ」のカバーは,音声合成ソフトの良さを活かされた,「人が歌えるものじゃない曲」という印象だったのを撃ち破るほどの衝撃を持っていた。曲が流れ始めて「あの曲って人がライブみたいなシーンで歌うことが出来る曲だったんだ…」とただただマスクの下で口を開いて驚きながら聴いていた。

そして新たに公開された「朝日」も花譜ちゃんと可不ちゃんの掛け合って歌う様が楽しげで美しく,運良く聴けて良かった…本当に良かった……ぜひまた聴きたい。

 

もちろん花譜ちゃんのオリジナル曲も現地ライブで聴くと普段聴くものの何百倍にも増して心に来る曲だと感じた。特に「花女」は私が好きな花譜ちゃんのオリジナル曲だったというだけでなく,ライブの方では強調して歌うところが大きく強調されていてより好きになった。大好き…まるで現地ライブに感動した後に歌に込められた感情をそのままダイレクトアタックに使っているようで本当に心がオーバーキルされたようだった……

 

そんな中さらにオーバーキルを重ねて来られた。現地参加した不可解弐REBUILDING Q2はV.W.Pが公開,結成されることになった不可解弐Q2を再構築したものであるからV.W.Pが来るのは当然予想できるものだったけど......やっぱりバーチャルでしか観測できなかった相手が現実の目の前にいるとなるともう...本当にヤバかった...大学生なんだからもう少しちゃんとした言葉を使えって言われそうだけどヤバいって言葉しか出てこないような,出てきたときからtテンションがほぼ最高潮に達した。

 

 そしてV.W.P5人の歌とトーク...ライブが終盤に差し掛かって一番最後に歌われた新曲の「共鳴」,5人が詰まった歌詞とサビのコール(本当に残念なことに声出せないけど),これが...ライブッ!こうして私はいつの日か開催されると思われるV.W.Pのライブに現地参加してこの曲のコールを全力でやってみたいと思ったのだった…早くそんな時代が来るといいな...

 

最後に

今回の不可解弐REBUILDINGを現地参加するとバーチャルとリアルの境目の曖昧さを深く感じることができた。今まで画面越しにしか観測できないと思っていたものを気が付けば自分の目で見ることができる,人生で最初に経験した現地ライブが花譜ちゃんのこのライブで本当に良かったと思った。自分の中のバーチャルとリアルの境目を,自分の中のVTuberシーンの捉え方を,「きょうからあしたのせかいをかえるよ。」と花譜ちゃんの魔法で変えられたような一生忘れられない経験ができました。

 

(記事執筆:城垣)