花譜 3rd ONE-MAN LIVE「不可解参狂」を観測した話

 

はじめに

皆さま初めましての方は初めまして、そうでない方は前回の記事を読んでいただきありがとうございます。京都大学バーチャルYouTuber同好会です。8/24に行われた花譜による『不可解参(狂)』を観測した会員が一定数いたので、分担しながら感想記事をまとめることにしました。今回もオタクたちによる思いの丈怪文書を各々の言葉で書きましたので楽しんでいただければ幸いです。

 

 

会員紹介

・Fal:こんにちは、Falです。普段は北海道に生息しているためなかなか現地参戦できないのですが、奇跡的にライブの日程が志望している大学院の入試(8/19)に近かったため、ついでに日本武道館・・・いくしかないよなぁ・・・!!!の気持ちで魔女集会/現象に引き続き不可解参も現地参戦をすることができました。ちなみにプレミアムを引き当て、アリーナのG-6列で見てたので左前側からの観測でした。人生初武道館参戦をバーチャルシンガーという好きなコンテンツで果たせたことをとても嬉しく思います。

 

・すとら:皆様こんにちは、魔女集会&現象ぶりのライブ参戦となりました。アリーナでの現地です。このライブの情報が発表される前から「遠隔管理のペンライト、神椿が使ってくれたら最高」とVCで言っていたので現実になって叫んでました。(昔ジャニーズ界隈にいたので存在は知っていた)前回は暴走しすぎたので今回は読みやすい分量を意識して書きました。(それでも僕のパートだけで4000文字は超えています)読まなくていいです。

 

lain:こんにちは、lainです。シンギュライブに続き4回目のブログ執筆ですが今回過去最長のブログになる気しかしません。当日は現地かつC4(前から3番目左から3番目)という幸運な席でこの目で「事件」を目撃していました。ちなみに私は当日、大学のほうで研究ポスター発表会があったのでポスターを背負って朝早く武道館に行きアイスを食べ、大学に行き発表をした後また武道館に戻ってくるとかいうMADな一日を送っていました。幸い学生が発表スケジュールを決められたので最速で終わる時間を一番に提出してその時間で通したので不可解参には間に合いました。ライブが夜でよかった...
それでは御伽噺のような事件をこの目で観測した観測者たちによるブログをお楽しみください!

 

・おおいし:現地のアリーナN65で見ていました。書きすぎましたごめんなさい、はんせいしてますゆるして

 

・Cytokine:どうも、cytokineと申します。今回は勢いでプレに申し込み、運良く現地のアリーナ席で「不可解参(狂)」に参加できました。(コロナや私事もあって)今までのライブは全て配信参加でしたが、今回は現地の「熱」と「振動」と「空気」を感じることができました。武道館の「点」の一つになれて本当に嬉しかったです。現地に行って、デビューから武道館ライブまでの軌跡を辿ってみて、改めて「花譜」という存在の偉大さに気付きました。以下では、見苦しい文章を少しばかり書き連ねています。

 

1.魔女

壮大なOPが終わり、かっこよピアノイントロが炸裂して花譜ちゃんが入場すると共に始まる1曲目は「魔女」。今回もターンテーブルのスクラッチ音がキマっており、早速大活躍のご様子。さては魔女集会/現象から味を占めたな?大好きですありがとうございますうひょひょい

そしてわかりますか?そうです。不可解参ではついに現地でのペンライト使用が解禁されました!!!ただし、指定された「無線制御ペンライト」のみが許されており(実は不可解弐Q1のライブグッズで一度公式ペンライトは販売されたことがあります。当時はリアル会場での使用はNGでした)、観客の意志でのカラーコントロールは基本的にできませんでした。が、これがかえってカラーチェンジに割く意識が不要だったため個人的にはとても楽だったし(本ライブが人生初めての現地参戦だった人も多かったでしょうし、実際分かりやすくて良かったとの声を散見しました)、何よりライブに集中できて好印象でした。運営側から制御される方式のペンライトはこれまでも他界隈の色々なライブで使用されていましたが、スタティックな一体感を誰でも体験できる素晴らしさを今回体験できると思わなかったので楽しかったです。

圧倒的なペンライトの海。これが武道館スケールか・・・!

記念すべき日本武道館ライブで記念すべき初手に「魔女」・・・全観測者にとって間違いなく特別な楽曲であり、「花譜」や「神椿」という世界観を形成する根幹の1つとなっています。「己を証明する言葉に魂はあるか?」といった「存在感」を訴える歌詞は、聴いた者の心を掴んで離さないでしょう。

また今回の花譜ちゃんはアレンジを効かせまくっていました。魂すごい煌めいていたし、すごい証明を探しまくってて良かった・・・

お気に入りの楽曲の一つを現地で聴けたことを幸せに思います。

「花譜です!始めます!!」の掛け声と共に締めくくられた1曲目。これまで何度もライブを行ってきた花譜ちゃんなら、きっと武道館という史上最大規模のステージでも歌い飛ばして盛り上げてくれるだろうと思わせてくれる圧倒的信頼感がそこにはありました。あぁ・・・大きくなったな花譜ちゃん・・・ここまで来てしまったんだな・・・とこの時点ながら感慨深さを既に味わいました。

(Fal)

 

2.畢生よ

 「花譜です!始めます!」や、かっこよすぎる前奏、選曲の良さでぶち上がった魔女の次は「畢生よ」でしたね!!これも1曲目の盛り上がりをそのままに、盛り上がりやすくてペンラぶんぶんできるのでとても幸せだったイェイ!!歌そのものが盛り上がれるものなのに加えて花譜ちゃんの振付が全身を使ったもので、その一生懸命な感じからこの歌のメッセージ性が強調されてより盛り上がれるのですごくすごい…(語彙)という状態でした、「鈍い心にしみる」の振付が個人的に優勝なのでまだアーカイブが残ってる人は見てくれ…そして部屋を真っ暗にしてアーカイブ再生しながらペンライトを振るんだ…!!

こういう動きのある振付がすきなタイプのオタクです

 あと始まるときのDJ(…?自信がない…)が良かった;「ぎゅるるるるる」って感じのアレ(←メモ原文ママ。表現力とは。)なのでアーカイブがまだある人はここも注目して聴いて…ウオー!!!始まる!!って感じがしてわくわくできるから

(おおいし)

 

3.夜が降りやむ前に

不可解参(狂)のはじまりを飾るメドレー3曲目は3年以上前に公開された懐かしの一曲、『夜が降り止む前に』でした。ライブのバックで流れていた映像もとても良く(このMV公開してください)、アレンジなども併せてYouTubeで聞けるこの曲とはイメージが大きく違う印象を受けました。響き渡るロングトーンが映えるこの一曲は、生で聞いた時に体に染み渡るような感覚を覚えました。

この顔が好きすぎてこのシーン何回も見ました。アンニュイな顔とどこか遠くを見つめた瞳、とても良いです。

(すとら)

 

4.ニヒル

 いったん暗転して「自己すらぼやけてしまった自分/世界」に焦点を当てた(国語力0マンの解釈だから違うかも)ポエムが流れた後のニヒルでしたね!!ニヒルの歌詞にも「人生全部がぼやけている」、「人生の目的が知りたい」、「世界全部不確かなんだし」といった言葉がありますし、ここから続く「ニヒル」、「アンサー」、「命に嫌われている」ってこのポエムに関連したメッセージを持っていたりするんでしょうか、とても気になるのでこの辺の考察誰か頼んだ…わたしつかれたもうむり。でも振付に頭をおさえるものがあったからここがそういう苦悩を表してるとしたらやっぱり何かそういう関連ありそうだよね

 会場じゃ気づかなかったけどアーカイブでみると会場の照明だけじゃなくてペンライトまで一斉に赤に染まってて「無線制御すげ~てかかっこよ~」になったんだけど現地にいた人これにならなかった??Twitterにあがってる2階席からの不可解(曲名)の映像とか見たら結構わかりやすいと思うからアーカイブない人も映像探して見てほしい…!当日の帰り道かホテルに着いた後かに映像を見てふつうに「うわ~、すご…」ってなったので

(おおいし)

 

5.アンサー

ヒルで真っ赤にブチ上がった後は美しいバイオリンの音色と共に一旦落ち着きを取り戻しましょう。ということで「アンサー」です。個人的にも歌詞が大好きな楽曲であり、特に「正解のない旅をしよう 変わっていくことに怖がる必要はないから」のフレーズは強く印象に残ります。今の自分の境遇にぴったりだったこともあり、この1年間は何度もこれに勇気づけられましたね・・・ありがとう・・・

(Fal)

 

6.命に嫌われている

このイントロは・・・カンザキイオリさんの代名詞とも言えるあの楽曲、「命に嫌われている」です。しかしこのピアノのイントロはPrayer ver.ではなく,誰もが聴き親しんでいるオリジナルver.の方でした。YouTube Liveの無料パートではここまでの公開であったためのチョイスかもしれません。(今回のライブ広告はかつてない規模であったため、観測者ではなかった人たちの視聴も過去最高に多かったのではないかと推測しています)

会場内が白一色となり、盛り上がりが再度最高潮に達しました。

武道館ーーーーーーー!!!!!

えっ・・・このえげつないクオリティが無料で聴けていたのか・・・?歌声に毎秒めっちゃくちゃ感情がこもってて現地で自分は圧倒されて涙を流していました。あまりにも力強く全力で訴えかけてくる「生きろーーーーーっ!!!!!!」で「わーーーーーーーーっっ!!!!生きるーーーーーっっ!!!!!!」と心の中で叫んだ同志は多かったと信じたいです。初期から特別な存在であるこの楽曲を生で聴けて良かったと同時に、改めて花譜ちゃんの化け物じみた歌唱力を目の当たりにした瞬間でした。

今後も観測したいから生きるーーーーーっっ!!!!!!

(Fal)

 

7.私論理

画像1 1!2!3!

 MCパートの次はカンザキイオリさんの「私論理」!花譜ちゃん曰く私論理は一番(本人が)好きなMVの1つで、佐倉綾音さんも元気が出る曲だと話していました。私論理は花譜ちゃんの曲の中でもポップな曲の1つだと思いますが、MVでもライブでも、振付がかわいい!耳と腰に手を当ててふりふりしてるところ、現地だとよく見えなかったのですが、配信だと良く見えてすげ~ってなりました。(画像2)実在感も増してませんか?毎回技術力が上がっている気がします。現地での物理的な感覚には代えがたいところがあるものの、配信だとこういう所が細かく見えるのは良いですね。光源の配置なんかも俯瞰できて、「こんな感じになってたのか!」って気付けます。ステージやペンライトがカラフルに変化していって、MVに映っている街や曲の雰囲気にとってもマッチした演出になっていると思います。

画像2 かわいい

 「私論理」という曲自体についてですが、私は歌詞がとっても面白い曲だと思っています。セリフが入ってたり、カタカナが多用されてたり、聴いて脳内で変換した歌詞と実際の歌詞が違うことが多発したり。笹川さん&理芽チの「胎児に月はキスしない」の歌詞にもそういう所があって、凄く気に入っています。私は理芽チ→花譜ちゃんで聴き始めたので必然的に私論理も凄く好きになりました。

 ちなみに、私論理が好きすぎたせいか、「BABY!BABY!」のところでペンライトを振り過ぎて一時的にペンライトが動作不良を起こしてしまいました。(初使用で勝手を良く知らなかったゆえの過ち) それぐらい、テンションが上がる曲なんですよね。MCパートの次にこの曲を持ってくるの天才かな?単純に動いて火照ってたのもあるんですが、周りの観測者の皆さんと一体になって「アツ」くなれてる気がして、「対面ライブ最高じゃん」って思いました。

画像3 客席に手を振る花譜ちゃん(とペンライトで振り返す画面外の観測者)

 それと、花譜ちゃんが「HEY! HEY! HEY! HEY! ありがと~」って言うとこありますよね。(画像3) 本当は観測者も声を出してライブの空気感を作り上げられたら良かったのですが、新型コロナのせいでそれが叶わなかったのが残念ではあります。こんな感染状況の中、無事にライブが予定通り開催できたこと、武道館に7000人も観測者が集まれたこと自体が奇跡ですよね。とはいえ、やっぱり、はやく新型コロナが滅んで声出しも出来るライブが開催できることを祈るばかりです... 最後には完璧なつなぎで「戸惑いテレパシー」に続きます。(この二曲好きすぎるのでここらへんで絶命した)

(cytokine)

 

8.戸惑いテレパシー

ということで私論理から完璧なつなぎで始まった戸惑いテレパシー。現地でアリーナから見ていた時には気づかなかったのですがステージ上もモニターになっており、上から見たときはまた違ったような演出に見えるのだろうと思いました。きっと2Fから見ても楽しかったんだろうな……
モニターの演出もレーザーに近い鮮やかな色で行われており、アーカイブで見たときにモニターとレーザー全体を合わせて演出の統一感が好きだと思いました。現地で見るとどうしても花譜ちゃんばかりに目が行ってしまうので、アーカイブでも見るとまた新たな視点で楽しめるのが良いですね。

「ありがとう!」と花譜ちゃんが言うシーン。まだライブ始まって序盤も序盤ではありますが、現地の私はすでに「こっちのほうがありがとうだよ……」の気持ちでした。今回のライブは全体を通してMCパート以外(曲と曲の間など)で花譜ちゃんがしゃべるシーンが多かったように感じます。

(すとら)

 

9.糸

絡まりつく糸

 花譜ちゃん初めてのオリ曲、全ての始まりの曲です。余りライブで糸を聞くことはないし、始まりの曲であるのでイントロですでに目頭が熱くなっていました。今花譜ちゃんのYoutubeの動画はブログ執筆時点(9/13)でオリ曲は糸に始まり、最新動画が糸 Live versionととてもエモエモになっています。ブログを書くにあたってMV版糸を見返して来たんですが、動きが今以上に少なく、もちろん歌は上手いには上手いんですが、言葉の節々の感情表現は今の方がずっとうまく表出させられている気がします。ちなみに動画の最後に親の顔より見た神椿のロゴがなく時代を感じましたw。武道館では大ぶりではないものの力強く振付をしつつ、3年前よりパワーアップしたものすごい技量で歌い上げています。3年でVtuber初の武道館という事実もすごいけど、花譜ちゃん自身も歌も感情表出も考え方も何もかも成長したなあと後方腕組保護者面古参観測者おじさんである筆者も感涙です。
 AR演出自体も凝っていて、終始花譜ちゃんの周りにはカラフルな糸が巻きついていますが、「気付いて 笑って 解いて」で糸が大きく広がり糸がほどける演出はおしゃれだなあと思いました。

解ける糸。センスの塊

 ラスさび後では腕を振り上げて会場を盛り上げてくれます。武道館アーティストっぽいですね。その後の腕ぐるぐるからのジャンプは余り飛べてなくてかわいいです(語彙力の欠如)。おそらくこれの良さを明確に伝えられる自然言語は現代の地球上に存在しないでしょう。その後のありがとうからの客席の画角で武道館に来たんだという実感がまた湧いてきて目頭が(ry

(lain)

 

 

ー可不、起動ー
10.化孵化

ウォ~!!!可不ちゃんジャーン、チッス^^花譜ちゃんが可不ちゃんを見たときの「わぁ↑」が好きです。同志を探しています。

あと身長について、花譜ちゃん≧可不ちゃんで、妹感があってイイネ…!!というのがまずあるんだけど、本題はこれからで、(少しメタいので苦手な人は飛ばしてね)可不ちゃんの身長って中学生の時の花譜ちゃんの(モデルの)身長に合わせて作られていて、花譜ちゃんのモデルの身長がその時々の花譜ちゃんの身長に合わせられているとします。ここで、ある会員曰く、身長が花譜ちゃん≧お情≧可不ちゃんらしいんです。ということは中3から高校卒業までの成長で花譜ちゃんがお情の身長を抜いたことになって…。これ以上何書いたらいいのか分かんなくなったのでここはこれで終わりに。

ココスキポイント

可不ちゃんが登場したってことはカバー…?それか流線形メーデー?と思ってたらちょっと意外な前者、化孵化でしたね!!いっとき「あさひ」とか「マーシャル・マキシマイザー」とか「フォニイ」とか、花譜×可不の歌を聴くまくっていたのでこの曲が選ばれたのもかなり嬉しいね…そしてこの曲の前奏の引き込まれていく感じいいな~!と思ってたらELEVENPLAYさん(ダンサーさん)が出てきてびっくりしましたね!!しかも出てきたときからメッッッッッッチャかっこいいダンスをしてるし本当に怖いくらい動きにズレがないのでここだけでも見てほしい。写真は貼るけどそれだけじゃ動きは伝わらないから…(YouTubeにいくつか動画あるから見よう!!!)そんだけダンスがかっこいいのでダンスを見ていたいけど花譜ちゃんも可不ちゃんも見たい、でも背景映像も見ていたくてこれは本当に困った…イマジナリーフレンドでも神聖革命バーチャルリアリティでも同じことが起こらなかった?起こったよね、ボリュームが凄すぎる上にどれも十分魅力的だから「どこ観ればいいんだ…」ってなるやつ

めっちゃかっこいいELEVENPLAYさん
サビで緑に染まったペンライト

あとサビのときのペンライトが緑色なのが少し意外だったんですが(なんとなく赤の印象があった)この歌特有の不気味さを思うとこれはこれでマッチしていていいですね!この曲に限らず、ペンライトの色が会場の雰囲気を盛り上げている場面が多かったので(流線形メーデーのカラフルペンラとか後ろに書いてるけどマイディアとか)無線制御マジ天才、だいすき。

(おおいし)

 

11.流線形メーデー

さて、可不ちゃんが来たということはやはりこの曲を披露しないわけにはいきません。開幕ペンライト/レーザーライトが虹色にしっちゃかめっちゃかと散らばる様は、現地で腕をブンブンしていた身としてはとても楽しく印象的だったのを覚えています。MVないしはアニメのカオスっぷりが上手く表現されていて、でも人力だと間違いなくここまでダイナミックに動かせないのでこれぞ遠隔操作型ペンライトの強みですね。フロントダンサーも引き続きキレッキレのダンスを踊っていて非常に情報量が多い光景でした。

音楽的同位体と「オリジン」の実在感が共演している光景、好き

→あれ?この光景何気にすごいことしてるのでは???ダンサーと花譜ちゃんたちが被らないように上手く綺麗にステージに「立たせる」実装ができている・・・

最後はふたりで決めポーズ!

音楽的同位体と「オリジン」の共演の面白さは前回の「シンギュラリティライブ」でも長々と語りましたが、今回も全く同じ感動と興奮を抱きました。「可孵化」が始まる前のMCからですが、歌唱中も感情がモーションにこもっており、花譜ちゃんと連携したり合わせて踊ったり・・・生きてそこに実在しているかのように愛らしく振る舞う可不ちゃんはとてもかわいかったです(首かしげたのめちゃくちゃ良かったよな・・・)

(Fal)

 

 

ここで花譜 第三形態 燕(壊)へ変身
12.飛翔するmeme with たなか

このイントロは・・・!!!来たぞ・・・組曲の中でもぶっちぎりで大好きなmemeが来たぞ・・・飛翔しちゃうぞ・・・!!!

ウワーーーーーーーッッ生のたなかが来たあああああああ生の活きたたなかだああああああああああああああああ顔が良すぎるううううううううううう

かつては「ぼくのりりっくのぼうよみ」として活動して素敵な楽曲を世に送りまくり、現在は歌手活動のほか、楽曲制作・提供やfeat.としての他のアーティストの楽曲参加、分筆業やボルダリングを行っており、また焼き芋屋を営みわずか2か月で焼き芋を1.5t売るなどの成果を残し、焼き芋界でも注目を集めるたなかさんが本ライブのゲストとしてステージ上のキューブに降臨しました!

シアン・マゼンタ・イエローの三原色を基調としたキューブのライティングがとても綺麗

たなかさんが関わった楽曲は独特の言い回しが多く、淡々と歌い上げるのにどこか心地良くてオシャレで耳が楽しいので非常にクセになります。その特徴が見事に反映された本楽曲・・・花譜ちゃんがそこに加わり色を付ける・・・これぞ正しく組曲です。この浮遊感の中で歌声が泳いでいるこの感覚がたまらないんじゃ・・・

「:System Error...」演出はみんな好きだよね?

活きた「知らない景色を、たくさん見ておいで」を聴けた幸せ・・・

背景のタイポグラフィもMVを意識したポップでかわいいもので一層この世界に没入するのに一役買っていました。本ライブでもぶっちぎりでお気に入りなシーンでした。

 

ちなみにたなかさんはステージ上でいつも通り精一杯身振り手振りの主張をしていましたが、今後のゲストが遥かに狂い過ぎていて相対的におとなしめになってしまっています・・・恐るべし大森靖子さん&MIKEYさん・・・「キューブから出てもっと暴れていいんだぞたなか」の感想がちらほら・・・

(Fal)

13.イマジナリーフレンド with大森靖子 & 後藤栞奈さん

画像1 燕(壊)

 最初に一言いいですか?情報量が多いっ!!!花譜ちゃん・大森さん・後藤さん、どこに目と耳を向ければいいのか分かりません。人間の感覚器官の限界をご存じないのかな???配信でも現地でも一回でこの曲を飲み込めた人なんて居ないんじゃないでしょうか???イマジナリーフレンドは組曲の中でも特に大好きな曲で、初めて原曲を聴いたときも歌詞とMVに衝撃を受けました。実は当日、武道館前で開演を待ってた時にイマジナリーフレンドがうっすら聞こえてきちゃったんですよね。その時に武道館でこの曲を聴けるのが分かって勝利を確信しましたね。はい。ということで、少しずつ話していきたいと思います。

 まずはダンサーの後藤栞奈さんです。MVにも出演してらっしゃる方で今回も凄いダンスでした。迫力が凄まじいんですよね。あの情報量の多い空間の中でもすごく存在感を放ってたと思います。時には今にも泣きだしそうな表情で、時には楽しそうな表情で全身を振り回して踊る姿は鬼気迫っていてすごくMAD!!!もう一人誰か居るんじゃないかって思うくらいの演技力・迫力でした。公演後にご本人がTwitterにUPされてた動画を拝見したんですが、全身全霊で命を削ってる感じがすごく伝わってきました。

画像2 どこを見ればいいか分かりません

 花譜ちゃんについてはまず滅茶苦茶かわいいシーンがあったので紹介したいと思います。「うさうさうさちゃん」っていう歌詞があるんですけけど、そこ歌ってるとき耳作ってるんですよね。(画像2)これは自然な動きっていうよりかはそういう振付なんだと思うんですけど、あざと過ぎでしょ。最近の花譜ちゃんは割と大人な感じに歌ってるイメージあるけど割とそういうとこあるよね。かわいい。ちなみに、大森さん曰くこの曲は「お葬式」でもあり、題材もイマジナリーフレンドで、決して明るい歌詞ではないように感じるんですが、こういう言葉遊びみたいなものも入っているのがこの曲に惹かれるポイントだと思います。

 そういえば、(私は見れてないものの)花譜ちゃんは「アイスクリームライブ」で大森さんに「悔しい」っていう思いがあると語っていたそうで、そんな二人が日本武道館で肩を並べてとんでもねえ曲を作り上げてるのもはや運命でしょ。ところで、最近カバーライブ祭りが来てますよね。近いうちにアイスクリームとキャンディも食べたいな~なんて。(来年はチョコレートの供給も是非...) 話が脱線しまくって申し訳ないんですけど、それこそシュークリームライブでは春ちゃんもこの曲を歌ってるんですよね。所々(特に最後)の違いも気にしながら聞くと楽しいです。(こなみ)ちなみにYouTubeで公開されています。


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 最後に、大森靖子さん、「」だ... 大森さんの歌声は覇気というか感情が籠った絶叫みたいでcrazyなんですが、ステージをド派手に動き回る所は衝撃的でしたね。完全に目線を持っていかれちゃいました。大森さんをリアルで見たのは初めてでしたが圧巻でした。最後の二人での絶叫の破壊力よ...イマジナリーフレンド特集で花譜ちゃんと大森さんに取材した記事で、大森さんは「花譜ちゃんと音楽は友達なんだろう(意訳)」って言ってたんですが、花譜ちゃんは音楽の事を「イマジナリーフレンド」みたいなものと語ってて、あ~この二人は分かりあってるからこんな凄い曲が出来あがるよな~って思いました。

 そして、最初は気付かなかったんですが、途中で「川は海へとつながる 人は死へと溢れる やり尽くしたかって西陽が責めてくる かなしみを金にして 怒りで花を咲かせて その全てが愛に基づいて蠢いている」っていうフレーズがあると思います。これ、イマジナリーフレンドの歌詞ではなくて、花譜ちゃんが過去にカバーした大森さんの「死神」の一節ですよね。あのカバーでの花譜ちゃんの力が籠った静かな叫びみたいな声が大好きなので、今回のライブで死神をremixしてくれるのあまりにも嬉しい... 死神含む2019年頃のカバー、あまりにも好きです。ここら辺を語りだすと止まらないのでやめておきます。そして特にサビで強く表れていると思うんですが、原曲の死神では花譜ちゃんとはまた違う大森さんの叫びが聞けるので是非お聞きください。そういえば、今回、DJタイムは東京ゲゲゲイの「神様」で締められましたが、この曲も過去に花譜ちゃんにカバーした曲で、こういうファンサービスが盛りだくさんなのうれしいですね。ちなみに、ご本人のTwitterでイマジナリーフレンドに込めた思いについて触れられているので、そこから大森さんの世界観を垣間見ることができます。


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(cytokine)

 

14.裏表ガール

画像

 裏表ガールは花譜高校卒業記念ライブでお披露目された曲で、「そして花になる」、「帰り路」に続く花譜本人を歌った曲です。曲にもある裏表は、裏は1人のどこかにいる高校を卒業した女の子を表し、表は花譜を表していると思っています。高校を卒業し、進路や将来が不安で心配である裏の顔と、歌を歌うのが好きな表の顔そのどちらもが花譜ちゃん本人の感情であり、本人そのものであると思います。今まで中学高校と一般的な進路を歩んできた花譜ちゃんが、高校を卒業し、親しい人とも袂を分かち詳細を公表されていない、いや公表されたら即身バレにすらつながってしまうくらいの特殊な進路を歩む花譜ちゃんの心細さは想像に難くないでしょう。

 そんな人生を賭けて活動をする花譜ちゃんですら「そばにはいつも音楽があってそれすら不変でない」といつか音楽をやめてしまうかもしれないと心中を明かします。高校を卒業してから、花譜ちゃんが楽しんで歌を歌えているのとそれを観測できるのは奇跡的な事だと思います。筆者もなんらかの原因で花譜ちゃんの観測をやめてしまうかもしれない。そんな一抹の不安を携えながらも今は全力で花譜ちゃんを観測します。将来何が起こるかは誰にも分からないのだから。
 花譜ちゃんが高校を卒業してから約半年、ぱんぱかカフぃを聞くに楽しく東京で生活をしていそうです。花譜ちゃんは制服のモデルを持っているので、制服姿で歌うのも造作ないはずなのに、あえて新しい姿で現在の花譜として、まるで、不安なことはいっぱいあるけれど今は楽しく過ごしているとでもいう風に過去の歌を歌います。きれいに舞うさくらと歌詞は高校卒業記念ライブと変わらないまでも、歌っているステージは武道館です。作詞した曲を発表することもできるようになって本当に成長したんだなあと静かに感動していました。普通思い出の記録というと、写真や映像、日記を想像しますが、成長の記録として曲を作るのはおしゃれだしありだなあと思いました。曲作れないけど

 

美しく舞う花びらと新衣装で歌う「裏表ガール」

ところで裏表ガールってどこかで配信されてたっけ?円盤出てたっけ?少なく見積もって90億人が配信や円盤を望んでいるので出してくださいお願いします。MVでもいいから!

(lain)

 

DJパートへ!ー「FUKAKAI 3RD DISCO THE QUE」ー

「僕らのパーティーを 始めよう」

花譜ちゃんのポエムと共に歌唱では無い何かが始まりました。

なんとターンテーブルのスクラッチ音を響かせていたDJ BANBIさんによるDJパートの開幕です。まさかの可不/花譜楽曲(もしくはカバー楽曲)を用いた一夜限りのクラブシーンが展開されていきます。可不楽曲がDJに起用されることはあれど、花譜ちゃんの歌声が起用されたケースをあまり見たことがありません。まさか公式からその供給があるとは思いませんでした。嬉しいです。また何曲かは明らかに初公開な音源も含まれており、今後またどこかで聴ける機会を心待ちにしています。

以下はセットリストです。ちなみにディレクションや楽曲のチョイスはPさんが行ったとのこと。

PIEDPIPER「武道館でBPM300の曲を流したかった」 -特別再配信のチャットにて

 

ーフォニイ 花譜&可不 cover 

youtu.be

 

ーマーシャルマキシマイザー 花譜&可不 cover

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ーきゅうくらりん 花譜&可不 cover?

こちらソースはないですが、声を聴く限り明らかに花譜ちゃんの歌声も混ざっています。今後YouTubeに投稿される可能性があるかもしれないので心待ちにしています(きゅうくらりん大好きなので)

代わりにオリジナルの方を置いておきます。

youtu.be

 

ー北上のススメ 花譜 cover

こちらも同じくソースはなし。しかし原曲を聴く限り非常に中毒性が高い予感がします。

※ちなみにパンフレットのセットリストには未記載らしい?

youtu.be

 

ーシル・ヴ・プレジデント 花譜 cover

同上。聴く限りぶっちぎりでかわいすぎたのでいつかアップロードされてくれ。頼むマジで。

youtu.be

//ここでフィーバータイムを挟む

 

ーノンブレス・オブリージュ 花譜 cover

youtu.be

 

 

「シル・ヴ・プレジデント」の時のVJ。ポップかわいい

VJ(背景で流れていた映像)も花譜ちゃんのキービジュアルやモーション、不可解のロゴをあしらったものとなっており、バチバチBPMの速い楽曲で忙しなく切り替わり続ける花譜ちゃんのエフェクトは非常に新しい体験でした。ちゃんとかっこいいけどちゃんとかわいかったです。 

警告色一色でこの上なく「MAD」なフィーバータイム

「シル・ヴ・プレジデント」が流れた後は、DJ BANBIさんのサウンドロゴと共に雰囲気が一転、「MAD」の文字列やエラー/警告マークの赤色が激しく点滅するフィーバータイムに。BPMもキックもぶっちぎりで強力になり、観客は腕どころか頭も全力で振り始めていました。その勢いはまるで日本武道館に穴を開けかねないレベル。めttttっちゃくちゃ楽しかったです。デカい音をデカい空間で全身で浴びる・・・これぞクラブハウスの醍醐味・・・!

「ノンブレス・オブリージュ」のVJにももちろん花譜ちゃん。

最初から最後まで花譜ちゃんのグルーヴが会場を支配し続けました。

花譜ちゃんの声をエフェクトとして用いると「これは花譜ちゃんだ」という認識を残しつつも、かわいくてバチバチなグルーヴを形成することができるよなぁと、組曲のひとつである「蕾に雷」を聴いた時から感じていました。今回も所々にそれが発揮されており、「不可解参」というテーマに見事に合致したDJを体感することができました。花譜でDJは・・・できる!!!!!!と確信に変わった瞬間です。

(Fal)

 

15.ダンスが僕の恋人 with MIKEY from東京ゲゲゲイ

DISCO THE QUEの終着点に待ち受けていたのは東京ゲゲゲイさんの「ダンスが僕の恋人」。DJパートで忙しないワールドトリップを終えてここに着地するのはエモいですね。

新しい組曲かな?と思っていたのですが、実は2019年に花譜ちゃんがカバーしたことのある楽曲でした。かなり前のカバー楽曲なので忘れていた/知らなかった人も多かったのではないでしょうか。

youtu.be

花譜「悩んだ末このドア叩いてみた」→ド派手な衣装のMIKEYさんが突如登場
原曲のMVをリスペクトした演出

サビ移行直前についにMIKEYさんが降臨。配信映像だと良く見えていませんが、現地では本当に突然現れてくぎ付けにされた印象が強いです。漆黒に身を包みながら尋常じゃないキレで踊りまくるその姿は圧巻であり、終始彼のダンスをガン見していました。(そばでノリノリで揺れる花譜ちゃんかわいい)

最後手をゆらゆらするの楽しかった

MIKEYさんのダンスジャンルはストリートダンスなのですが、1つのジャンルにこだわらず、明らかにロックやワック、ポップなど上半身を主体とした他のダンスジャンルも融合されてるように見えました。所々のストップのキレもすさまじくメリハリが効いており、見てる人にストーリー性を感じさせるMIKEYさんの世界を垣間見ることができた気がします。これで生歌も上手い・・・化け物だ・・・

さてこのDISCO THE QUE、本ライブの「狂」のコンセプトを形成するにおいて欠かせないシーンだったのではないでしょうか。こちらはまさしく率直な意味の「MAD」を文字通り体現していたと思います。欲を言えばその場でダンスしたかったくらいです。いやぁ・・・すごいものが見られた・・・!!

(Fal)

 

16.CAN-VERSE with ORESAMA ※新曲

「この方々?次は誰が来るんだ?」と思ったところで意表を突かれたORESAMAのお二方の登場でした。MCでも紹介にあった『かりそめ』の作詞作曲編曲を担当したお二人との組曲はどんな一曲なのか、暗転した会場でワクワクしていました。

www.youtube.com

初披露の一曲ながら、アップテンポな曲調と「chu chu chu chu chu」や「1, 2, stepで!」などキャッチ―なフレーズにのせられて思わずペンライトを振ってしまうような一曲でした。また、下のモニターに大きく映されていた漫画風のイラストは物語性が感じられ、早くMV公開されてゆっくり見せてくれないかという気持ちが日に日に高まっています。現地ではわからなかったのですが(当然といえば当然)、曲名が『canvas』ではなく『CAN-VERSE』であるところも気になります。キャンバスに関連があるような歌詞や映像だったのでてっきり『canvas』だと思っており、ライブ後に驚いたポイントでした。MVが出たらなんで『CAN-VERSE』なのか考えるのが楽しみです。

「chu chu chu chu chu」の部分の振り付け。最近の花譜ちゃんの曲は(特に組曲を中心に)簡単な振り付けがあるものが増えてきて、かわいい花譜ちゃんを見る機会が増えてとてもうれしいです。こんな投げキッスみたいな振りをしちゃっていいんですか……?

"CANVAS"感あふれるシーン。このシーンの後ろにいる花譜ちゃんの笑顔がとても素敵。守りたい、この笑顔。

(すとら)

 

17.神聖革命バーチャルリアリティ with VALIS(ORIGIN)

まさかのオリジン登場

 

 えー神聖革命バーチャルリアリティパートですが気づいたら4000字を超えていました。自分でも意味が分かりません。でもまあおおいし君もこの後の歯車で10000字書いてるしいいか...

それではどうぞ。

 

 深脊界からORESAMAが来てくれた後は同じく深脊界からVALISのオリジンとELEVENPLAYの方々が登場してくれました。
前回のシンギュライブのときおおいしくんがメモの原文載せるといいよといっていたので筆者もそれに倣います。

(ブログなのに画像でテキストを載せる暴挙)(ちなみにこの画像が添付されたtweetは神聖革命バーチャルリアリティを編曲なさった平田さんからいいねが来て1人で見悶えてました)(VALISのおなかはすごいんだぞ!!)(周知の事実)

 筆者はお次はVALISの皆さんと聞いたとき、MVでよく見ているアバターの方を想像しました。しかしいざ壇上に現れたのはオリジンの方。一瞬理解が追い付かずに5秒ほどフリーズしました。不可解狂全体では理解が追い付かずに5回くらいフリーズしています。ちなみに現状を理解した直後にお隣の観測者を見たところ硬直していたので恐らく全観測者が置いてけぼりを食らったのではないでしょうか(主語でか発言)。


 ここからは公式サイトにも明記されている単語「XR」の観点から不可解参(狂)における「神聖革命バーチャルリアリティ」について見ていこうかと思います。XR自体に厳密な定義はありませんが、VTuberライブの文脈では仮想と現実が混ざりあうような表現に対して、アカデミックな文脈ではVRやAR、MRなどの〇Rの総称として使われているように感じます。Quick Japan(クイック・ジャパン)Vol.162 2022年8月発売号ではPさんはMRというあまり一般にはなじみがない内容にまで言及しているため恐らく両方の文脈を追いかけて意図的に演出に取り入れていそうです。
 予告動画にも出てきたバーチャルリアリティという言葉ですが、「キスもできない 肌も触れられない。でも確かにあるんだよ」がめちゃくちゃバーチャルリアリティ的だと思いました。というのもVRといえば頭につけるVRゴーグル(HMD)を想像しますが、実はHMDVRの要素のごくごく小さな領域です。virtualを辞書で引くと「事実上の」とか「実質上の」と出てきます。つまりそれそのものでないが実質的には同等なことといえます。例えばvirtual moneyは存在しないお金でなく、貨幣ではないが電子マネーのような貨幣と同等の価値を持つものを言います。話を戻すと、ディスプレイの中のVALISには触れられないけど確かにそこにいると歌っているのです。更に「妄想側においでよ」「平行線の外側へ」とディスプレイからVALISが出てきてこちら側(仮想世界)へおいでよと私たちを直接いざなっているように見えます
 現地のサブディスプレイで花譜ちゃんがARとしてディスプレイから出てきて、オリジンのインスタンスアバター)が画面の中にインスタンス化されたと考えると歌詞とも符合するし、まさに仮想と現実が融和したxRそのものじゃんと思って目頭が熱くなっていました。更にVALISのYotubeチャンネルの概要を見に行くと「アバターとオリジンの姿の両方でパフォーマンスを繰り広げ、リアルとバーチャルを行き来する6人組。」とあり勝手に興奮していました。


 また、これはこじつけっぽい話ですが、VALISが仮面をつけて踊っていたのには意味があると思っています。もちろん彼女らのオリジンの顔を隠すため、そしてサーカス団であるからという意味合いがありそうですがそれ以上に、彼女らが人形ではないという意味合いがあると思っています。
 仮面はもともとラテン語でペルソナ(persona:今のpersonの語源)といい、ペルソナは現在では人格という意味があります。つまり仮面を被ることで人格が宿るはずのない人形とは一線を画した存在と言えるのではないでしょうか。実はさらに「神聖革命バーチャルリアリティ」のMVの冒頭にsow a character, reap a destinyというフレーズが出てきますがcharacterにも人格という意味があります。sowは蒔くを意味するので人格を形成することで運命を超克するという意味合いでしょうか。
 

 次に何度か歌詞に出てくる「平行線の外側」というフレーズについて考察していきます。ちなみに電気羊おじさんことフィリップ・K・ディックの小説『ヴァリス』にはこの平行線が何のことなのか明記されているらしいですが、筆者はまだ読めていないのでそのことについては書けないです。時間があるときに読みたいです。
 平行線と言えば絶対に交わらない直線群を指しますが舞台上のディスプレイをはさんだ両側(ディスプレイの映像と現実の舞台)を平行線とみなすことができそうです。普段私たちはテレビやPCのモニタを見るとき画面の中に入れませんし、逆側もまた然りです。しかし先述の通りVALISは画面を飛び越え(あるいは画面に飛び込み)、ディスプレイの中の花譜ちゃんはARとして現実に顕現しています。
 きっとこれが「平行線を吹き飛ばした」結果直線が交わったのでしょう。まさに「革命」であり、ディスプレイが予告動画にもあった境界のつなぎ目になっています。
 ちなみに他の曲でもそうですが、AR表現として花譜ちゃんがディスプレイの外に出てくるときに実は技術的にすごいことをやっています。というのも配信側から見るとディスプレイに花譜ちゃんはいません。これだけだと「???」となると思うのでもう少し解説します。
 え?それのどこがすごいのかって?
 客席側のカメラから舞台を映してAR演出をする際、ARの花譜ちゃんと現地勢が見ているはずのディスプレイに映っている花譜ちゃんとで二人の花譜ちゃんがいるはずです。しかし配信を見て見るとAR演出の際花譜ちゃんはディスプレイの中にはおらず舞台に立っている花譜ちゃん一人です。つまり客席からディスプレイに映った花譜ちゃんを映しながらも花譜は1人しかいないという当たり前の事実の整合性を取るためにリアルタイムにディスプレイの中の花譜ちゃんを消しているのです。現実のものを消すのはDR(Diminished Reality:減損現実(代表的なものとしてノイズキャンセリングが有名))といわれこれもxRの一つになっています。この辺は説明すると長くなるので詳しくは他の箱ですがこちらの記事をお読みください。常に1人の花譜ちゃんしか表示しないというのがバーチャルでありながら花譜ちゃんが唯一の存在であることが担保されるような演出になっていて中々エモいです。

この時後ろのディスプレイにも花譜ちゃんが映っているはずだが...

 

 もう一つすごいなと思った事があるんですが、最初水平に置かれたディスプレイ映像はAR演出だと思っていました。ただ、よくよく考えてみるとあんなに機敏に動くVALISの領域をリアルタイムに透過させるのは厳しいので(普通にAR表示するとVALISにも水平ディスプレイの映像が被ってしまう)、普通にディスプレイに映像を出力させていると思われます。あの水平ディスプレイは高い位置にあるので一階席からは見えず、二階席と配信からしか見えないのによくやったなと思いました。まさにコスト的にも狂ですw。実際筆者も配信を見るまでは水平ディスプレイの映像の存在に気が付きませんでした。席によって違った楽しみ方ができるのいいですよね。映像を少しかじる筆者としてはすげえなと思いつつもディスプレイの上でダンサーが何人も踊ってるのを見てディスプレイが壊れるんじゃないかと謎の杞憂民を少ししていましたw。VALISだけでなく上の舞台にもELEVENPLAYというダンサーさんがいるんですが、ELEVENPLAYはよく神椿関連のライブでバックダンサーを務められています。他にはPefumeのライブ演出を手がけるRhizomatiks(ライゾマ展よかった)とコラボをしたりとかなり前衛的なことをやっています。

 

ディスプレイの上で踊るVALIS

 

 キレッキレなVALISに対し花譜ちゃんは(時に文化祭ダンスと評されるほど)ゆるゆるな花譜ちゃんの動きが対照的で、花譜ちゃんのおかげでVALISの機敏さが、VALISのおかげで花譜ちゃんのダンスのかわいさが際立ちいいコントラストになっています。これでも以前花譜ちゃんのライブでVALISと共演した時よりはダンスが上手くなっていると思います。ディスプレイの内外でまるで指揮者のようにVALISの陣頭指揮を取っているようですごく絵になっています。

かわいすぎないか???????????????

 長文になってしまいましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました。

(lain)

 

18.深淵 withヰ世界情緒

 v.w.pのふわふわしたMCが終わって何歌うんだろ~って思ってたらデュエット曲でしたね、花譜ちゃんとお情のデュエット曲といえば…やっぱり深淵!!!この歌のおかげでドイツ語の数詞を覚えられたよありがとう…期末試験ブッチして0点付けられて再履修、からの留年の危機に陥ったけど。

 v.w.p、とくにお情あるあるな気がするんですけど、「エッ、さっきまであ~んなにふわふわしゃべってた人がこの声で歌うん…?」ってなりません???わかっててもびっくりしちゃうよね。お情の喉何種類あるんだろう

ぞれぞれのここすきシーン

 あとこの歌自体は出だしからもわかるように結構厳かな雰囲気の歌なんだけど盛り上がれるとこはちゃんとあって、そこでは思いっきりペンラ振れたし会場が赤に染まっててうひょ~!!という感じ(メモ書きにもこう書いてる)でめちゃくちゃ楽しかった、ピースピース✌背景の映像が現象のときのアレとは違って気持ち赤多め…?なものだったのはこの辺の色の都合とかを考えたのかな

(おおいし)

 

19.魔的 with理芽

画像1 見つめあう魔女

 笹川さんによる理芽花譜デュエット曲「魔的」です。少なくとも半年~1年くらい理芽チのライブ参戦は厳しいと思ってたので感無量... 今年、彼女の声を日本武道館で、花譜ちゃんと、v.w.pと、一緒に聴けたので心残りは無いです。魔的は私が理芽チを知ってNEWROMANCER収録曲を片っ端から聞いているときに出会った思い出深い曲で、武道館で聴けたの嬉し過ぎますね。当時、「ん?この声なんか聞いたことあるけど花譜ちゃん?だっけ」ってなってv.w.pを知るきっかけにもなりました。私は笹川さんが書く「あの」歌詞と理芽チの声の組み合わせがとても好きなんです。そこに花譜ちゃんが加わっているわけで、いわば「カレーうどん」なんです。要はパズルの凹凸というか最強の組み合わせなので好きにならないわけがないんです。勿論「魔法(まほう)」も好きなわけです。ああ、デュエットも聞ける不可解弐の円盤を何とか...(現象とsingularityライブで怒涛の理芽チデュエット曲祭りが来ましたが、そちらのリリースもお待ちしています)余談ですけど、二人で歌ってるときに裏でv.w.pがちょこんと待機しててかわいくないですか???

追記

(以下では直前のMCパートについて色々書きたくなったものを放流しています)

 今回のv.w.pパート、「刺さる」演出が多すぎて困っています。まず、理芽チは今年の夏からアメリカに留学しているのでこの前のsingularityライブでの情緒ちゃんとのツーマンでしばらく見納め&聞き納めだなあと思ってたのにまさかの登場…!!!大学もあるので応援メッセージぐらいかな?と思ってたらまさかの帰国で理芽お姉さんには恐れ入りました。花譜ちゃんが「今回は寂しいけど四人で…」って言ってて、「そうだよなあ…」と思ってたら謎の声が聞こえてきて気絶したのをよく覚えています。明らかに観測者を刺しに来てますよね。このときのv.w.pの皆は内心でニヤニヤしてたんだろうな~。ちなみに「共鳴」の側面パネルにハスターが映ってるんですよね。L君が「寄って行く場所がある」的なことを言ってましたが、ラプラス&ハスターでアメリカから送ってきたのかな。(ハスター君出番少なくてちょっとかわいそう)今後はハスターやヒュプノスも人の形で出てきたりして…

画像2 すき

 最後に一つだけ、まさかりめかふのやり取りが見れるとは... いや~この二人の絡みほんとに好きなんですよね。性格は割と対照的なところがあるものの、お互いを補完するというか、いわば本当の姉妹的なところがあって。画像2のところはアメリカに行っちゃう姉理芽と寂しがる妹花譜みたいで微笑ましいんですが、理芽チは花譜ちゃんの丁度1年後にデビューしているわけで、ある意味、そこでの姉妹関係は逆なのも面白いですよね。にしてもこの二人を続けて見つけ出したの凄いな... さて、v.w.pパートの一挙手一投足についてもっと語りたい気持ちはあるんですが、脇道に逸れすぎなので流石に割愛します。

(cytokine)

 

20.残火 with春猿

来ました、春ねぇのターン!妖艶な空気に包まれた会場を燃やす一曲で、映像も炎、ペンライトもオレンジというわかりやすい演出だからこそ火力の大きさが輝きます。

文字のいたるところに炎のモチーフがちりばめられているかっこよすぎるタイポグラフィ。残火というタイトルや歌詞からも大きい一つの炎というよりは小さな炎が至る所に潜んでいる印象があるので、現象の時よりこっちの演出のほうが個人的には好きです。

お互いが横を向いて目を合わせて歌うシーンの"実在感"が最高に好きです。特にこのスクショは春ねぇと花譜ちゃんの姉妹感がめっちゃいい感じに撮れた(語彙力皆無)のでお気に入りの一枚です。ピンクとオレンジという暖色系ユニットの色合いの良さも際立ちます。
V.W.Pそれぞれ良さはあるけれど、春ねぇの歌声の火力の高さは随一で、「会場を燃やす」のは彼女の専売特許だという印象があります。たった一人で会場のギアを一段階引き上げられるのはすごすぎる。さぁ、その一段階高まったギアを回してくれるのは次の一曲。

(すとら)

 

21.歯車 with幸祜 ※新曲

 お情、理芽ち、春姉とのデュエット曲と来たら次は幸祜ちゃんとのだよな~…でも花譜ちゃんと幸祜ちゃんとの曲ってあったっけ?とか思ってたら、というかそんなことを思う間もなく来ましたね!!新曲「歯車」!!!!もう私この曲がとんでもなく好きで…不可解参(狂)で歌われた曲の中で1,2を争うくらい好きです。マイディアと歯車が頂上決戦を繰り広げています。ダカラ!!!!!!ハヤク!!!!公開して!!!!!!!ください。(v.w.pのアルバム、待ってます)

 なのでブログの担当振り分けのときにマイディアと歯車は真っ先に立候補しました。直前まで何に立候補するか考えてなかったのにこのふたつだけは直ぐに立候補を決めました。そのくらい好きです。伝わる???いい例えが思いつかないんだ~ごめん。給食のカレーとか、小学校のときの足がめちゃくちゃ早い高橋君みたいな立ち位置です。小学校、何よりも運動神経に価値が置かれる謎の文化なかった??あれなんなんだろね

 とにかく、私はそのくらい歯車が好きで、歌詞が刺さりすぎて友達と先輩が両隣にいるのに泣いてしまったんですが、そんなになるからにはちゃんとした理由があるわけで…。ただ、この理由を書こうとするとかなり個人的な部分に踏み込まないといけないので、以下ではオタクの自分語りみたいなのが続きます。さらに、内容が少し重いかもしれません。そういうのが苦手な方はスッと画面をスクロールしてください。該当箇所は引用符で囲んであります。というか、歯車の感想自体が異常に長くて10000字くらいあるのでもうここ自体飛ばしても…

いきなりですが、私には吃音という喋り方のクセがあって、簡単に言うと(私の場合は)「言いたい言葉ははっきりとわかるのに、言葉が喉でつっかえて言えなくなる」ものです。例えば「ありがとう」と言いたくても「…(言葉が出ない沈黙)ありがとう」となります。こんなのがあるので学年のスタートでよくやる自己紹介とか現代文の輪読(で伝わる?一文ずつ読むやつ)がめちゃくちゃ嫌で、どのくらい嫌かというと、合唱祭のために強制的に朝練、居残り練させられるのと同じくらい嫌です。本当にあの練習嫌だった…。さらにそんなに多くはないですが、笑われることもあり、細かい出来事とかは不可解に関係ないので省きますが、「うおー!!!世の中カス!!!」という感じになっていきました。それでも多からず私と仲良くしてくれる人はいて、そういう人たちと一緒にいるうちに「自分はこの喋り方のせいで相手に違和感、不快感、迷惑を与えてしまうのにそれでも一緒にいてくれる人がいる。そのお礼(というと少し違うけど)に、その人たちに限らず優しくしなきゃだし、周囲の人間にこれ以上迷惑をかけてはいけない」と思うようになりました。だから周りの人の役に立てるなら(多少の)無理はするし、心配されても「大丈夫」としか基本的には言わないようにしました。でもそれをしたからと言って、辛さが減るわけでもないし、むしろ成長するにつれて視界が広くなったぶん、吃音による将来的な不安も増えましたし、活動範囲が増えていろんな人と話さなくてはならなくなったので、特に目立った出来事はなくても恒常的なストレスを感じるようになりました。なので特にこれといった理由がなくても「うーん、消えたい!!」となることもあったのですが、ここから「頑張って生きるか~」と思う理由になった、いわば心の支えみたいなのがありました。それは私の友人で、私はこの人を「いーやほんとすごい」と思って尊敬しているのですが、この人も私のことを「すごい」とかいろいろ言ってくれるんです。なんだそんなことか~と思うかもしれませんが、この「血のつながりはないが(ないのに)互いに尊敬できる相手の存在」が自分にとっては今でもかなり大きい支えになっています。

以上が私の事情というか背景というか…です。長くなってしまってすみません。

こういうのがあったから歯車の歌詞がめ!!ちゃ!!く!!!ちゃ!!刺さったんですよ!!!!!!!!わかります!?!!!?!?!??!今からそれを書いていきます!!!!!対戦よろしくお願いします!!イクゾーーー!!!!!

まず歯車のサビ部分の歌詞を貼っておきます。聞き取って書いたものなので間違いがあったらすみません。

生きたい未来など分かんないや
冷たい淘汰は誰の為?
匿名的な裁きと噛み合わない現状
死にたい理由など分かんないで
「消えたい」言葉は誰の雨?
「大丈夫」と強がっていた錆び付いていく正常
生きたい未来なら此処に在って
「生きたい」言葉が君の魔法
独創的なカルマが噛み合ってく現状
死にたい理由など分かんなくて
「死にたい」過負荷は君のため
交わってく歯車とありふれた魔法に明日を見た

 

吃音を理由に自分の将来がどうなるか分からない不安と「生きたい未来など分かんないや」が、「自分は自分なりに周りに親切にしたりしてるけど辛さは軽減しないな…」という気持ちと「冷たい淘汰は誰の為?匿名的な裁きと噛み合わない現状」が、恒常的なストレスで嫌になっちゃうのと「死にたい理由など分かんないで『消えたい』言葉は誰の雨?」が、周りに迷惑や心配をかけないようにしていたことと「『大丈夫』と強がっていた錆び付いていく正常」が、でも上に書いた人の存在があるからとにかく頑張ろうって思えたことと「生きたい未来なら此処に在って『生きたい』言葉が君の魔法」が、その人が自分にとってかなり身近な存在で、よく一緒にいたことと「交わってく歯車とありふれた魔法に明日を見た」が自分の中で対応して、対応してしまって、本当に勝手な解釈に基づく感想ですが、これまでの苦しかったことが分かってもらえて救われた気になって、歯車の前に時点でかなり感情が限界だったこともあってもう普通に泣いてしまいました。本当に現地で歌詞を聴いた瞬間にいろんなことを想起してしまった…

 ここまでは自分の経験を中心にした解釈で書いてしまいましたが、この歌詞自体は多くの方が共感できるのではないでしょうか。というのも、SNSが(無駄に)普及してしまった現在では、優しいものから攻撃的なものまで、様々な意見に触れたり、キラキラした他人、容姿のいい人、芸術などの何か一芸に秀でた人を見る、そしてそれらと自分を比較してしまったりすることが増えたと思います。ある程度精神的に成熟した人間ならまだしも、そうでない人、例えば学生であればこれらが日常的なストレスになって、なんとなく辛くなってしまうということもあるのではないかと思います。そういった、「なんとなくの辛さ」で苦しい思いをした人にとって、歯車はその経験や気持ちに寄り添ってくれる歌だと思っています。あとはこのご時世のために、何も悪くはないのに閉塞的な青春を強いられた学生にも刺さりそうだなぁとか再放送のときに思いましたし、花譜ちゃんがライブの度に言っていた「悲しみにまみれた世界でも生きていこう」に通じるものがあるようにも思います。

また、歌詞について、自分なりではありますがなんとなくの解釈ができたのでそれを以下に書きます(が、フルが公開されていないので間違いである可能性が高いですし、かなり私の経験によるバイアスが入ってしまっているようにも思います。)歌詞の解釈を書いている箇所も引用符で囲っておきます。

まず、歌詞は私の聞き取りメモになりますが以下の通りです。

午前零時の通知が誰かを嘲笑う
静かにカルマが崩れる
予想外のスピードで未来は閉ざされた
僅かなズレさえ逃さずに
褪せた哀れな玩具が燃えて塵と化すだけか
愚か故に世界が笑う
意味もないんだよ 偽善に満ちた正義だけが明日を見る
生きたい未来など分かんないや
冷たい淘汰は誰の為?
匿名的な裁きと噛み合わない現状
死にたい理由など分かんないで
「消えたい」言葉は誰の雨?
「大丈夫」と強がっていた錆び付いていく正常
生きたい未来なら此処に在って
「生きたい」言葉が君の魔法
独創的なカルマが噛み合ってく現状
死にたい理由など分かんなくて
「死にたい」過負荷は君のため
交わってく歯車とありふれた魔法に明日を見た

 

まず、「この歌の主人公は恒常的な苦しさから厭世感に襲われているが、それでも、例えば親友や恋人のような、大切に思える人がいて、その人となら(一緒に)生きていける、生きていきたいと思っている」と想像しました。

また、「カルマ」という語については、仏典では「業」という意味合いで使われ、これは原義では単に「行為」をさし、そこから転じたのか「意志による心身の生活/活動」を指すらしいです。なんか高校の倫理でやった気がしないでもないですね。もうすべて忘却して潔くググりましたけど。まぁとにかくそうらしいので、ここでは大雑把に「日常」や「生活」として解釈します。

そして曲名にもなっている「歯車」ですが、これは「在り方」や「信条」として解釈しました。「こだわり」と言った方が分かりいいかもしれませんが、その人の生き方、言動を特徴づけるものです。例えば「人に親切にする」とか、「やりたいことはすべてやる」とか、様々だと思います。

 

・午前零時の通知が誰かを嘲笑う

「午前零時」は新しい一日が始まる瞬間で、これの通知が「誰かを嘲笑う」と例えられてる訳ですが、この「誰か」は上で書いた主人公だと思っていて、この主人公は厭世感を抱いているわけですから、できることなら消えてしまいたいのですが、実際に自分で自分を消してしまう(“消す”と柔らかく表現していますがこれが何を指すのかは察してください)のはかなりの恐怖が伴い、かなりの勇気が必要なので、実行できないことも多いです。そんな中でまた「新しい一日を迎えて”しまった”」と主人公が感じているのを、「通知が嘲笑う」と例えているのではないか、と解釈しました。

ではなぜ「僕」とか「私」ではなくて「誰か」なのかというと、恐らくこういった気持ちを抱えている人は沢山いるからそれを示すためか、この歌自体がメッセージ性の強いものですから、その歌の最初を「僕」や「私」といった特定の一人を指すものではなく、不特定多数を示す言葉にして今歌を聴いている「あなた」も対象であることを示したかったのだと考えました。

 

・静かにカルマが崩れる 予想外のスピードで未来は閉ざされた 僅かなズレさえ逃さずに

上で書いたような「新しい一日を迎えてしまったことを示す通知」は絶望を加速させます。例えば私はそうでした;早く寝ないといけないのにな…とか思ってしまって、これでも充分ダメージになる。その通知による気持ちの加速をきっかけに、これまで頑張って耐えていたものが耐えられなくなって、これまでのどうにか保ってきた日常はもう戻らないものであるように感じられたのではないでしょうか。このことから、「静かにカルマが崩れる」は通知という些細なもので絶望が加速してしまって日常が遠いものとして感じられたことを、「予想外のスピードで未来が閉ざされた」は自分でも予想してなかった小さなことがきっかけでこの先に希望が持てなくなったことを、「僅かなズレさえ逃さずに」はその絶望が耐えられないほど深いものであることを示している;チャックが閉まっていく様子を想像してほしくて、向こう側に未来が、こちら側に主人公がいたとして、もしチャックの締まりが不完全であれば、頑張ればその隙間から向こう側にいけそうだが、その隙間がないことを言っている のだと解釈しました。

 

・褪せた哀れな玩具が燃えて塵と化すだけか

これは自己肯定感が極小になってしまい、自分(=褪せた哀れな玩具)を卑下したものだと思っています。自分を玩具に例えているのは、小さい子にとって最高の娯楽で大切なものなのに、大きくなるにつれて見向きもしなくなってしまい、埃をかぶってしまうこと玩具と、「昔こそちやほやされていたかもしれないが、今は全然で、なんならこんな絶望に包まれて日が変わることさえ嫌になってしまっている」自分は同じだとしているのからだと解釈しました。

・愚か故に世界が笑う 意味もないんだよ 偽善に満ちた正義だけが明日を見る

自己肯定が極小のときってなんだか周りから笑われていたり、馬鹿にされているように感じませんか?ここは大雑把にはそれ(から生じる気持ち)を言っているのだと思いました。

具体的には、この主人公には何かしかの信条(≃歯車)があって、それを大事に生きてきたわけですが、その結果が上に書いた状況です。であれば、自分が正しいと信じていた信条は何の意味もなさない無価値なものだと思えます。これを前提にすると、「愚か故に世界が笑う」は無価値な信条を大事にしていた自分は愚かで、それゆえに(自己肯定感も相まって)世界が自分を笑っているように感じられることを、「意味もないんだよ」は信じてきた信条は無意味なものであったことを、「偽善に満ちた正義だけが明日を見る」は自分とは異なった歯車(≃信条;これは主人公からすれば、自分と違うものなので誤り)をもつ人が普通に日常を送れている、つまり午前零時の通知を何も思わず迎え入れることができることを言っているのだと思いました。「偽善」と言っているのは主人公以外の人は主人公からすれば誤った信条を正しいと信じているためだと考えています。

・生きたい未来など分かんないや 冷たい淘汰は誰の為? 匿名的な裁きと噛み合わない現状

「生きたい未来などわかんないや」は、また新しい一日を迎えてしまったが、別にもうこの先に希望を持っていない(希望を持てる精神状態でない)から、未来に望むものや目的なんてないことを表しているのだと思います。

後続の2フレーズですが、ここに現れる「淘汰」と「裁き」は、自分をこんな状況にした原因(のようなもの)を指しているのだと思います。はじめに主人公は「恒常的なストレスによってこの状況に陥っている」と書いたので、決め手となるような

明確な出来事はないのですが、それでも「自分をこうした原因」が欲しくなって(これは、そういう憎む対象がないと何に自分の悲しみや怒りをぶつければいいのか分からなくて余計につらいから)、そういうものを仮想して、それのことを指していると解釈しています。あるいは、もう少し単純に、日常から今の状態になるまでの経過のことかな、とも思っています。

「冷たい淘汰は誰の為?」はその「(仮想的な)原因」に対する「こんなことして何になるんだ」といった類の恨み言ではないか、と考えました。

「匿名的な裁きと噛み合わない現状」は正直わからなかったので自分の考えたことを書き下そうと思います。このフレーズですが、「と」が何と何を並列しているのかで悩みました。というのは、「嚙み合う」という語はふつう「AとBが嚙み合う」のように用いるので、

  • 「匿名的な裁き」がこのAにあたって、Bは現状

という解釈と

  • AもBも略されていて、この「と」は裁きと現状を並列している

という解釈ができたからです。

後者だとこのフレーズが単語の羅列になって、少し違和感がある(それだと意味をなさないように感じる)ので前者かと思ったのですが、それだと、「AとBが嚙み合わない」と言ったとき、たいていはAとBは対になるものなので、「裁き」と「現状」がどちらも同じ方向を向いたものであることに反してしまいます。「生きたい未来なんてわからなくて」と言っているので「現状」は欝々としたものでしょうから「裁き」が実は肯定的な意味合いを持っているのかと思いましたが、これを正当化できるような解釈が思いつきませんでした。なにかいい解釈があったら教えてください。

 

・死にたい理由などわかんないで

特に決め手となるような出来事がなく、恒常的な苦しみから厭世観にとらわれたことを言っているのだと解釈しました。

 

・「消えたい」言葉は誰の雨? 「大丈夫」と強がっていた錆び付いていく正常
まず、「『消えたい』(という)言葉は誰の雨?」だろうと思って、とすると「『消えたい』=雨」になるわけですが、では「雨」とは何か?が疑問だったのでちょっと調べたら雨は主に乾燥地域では恵みを、湿潤地域では洪水などをもたらす災いを意味することがあるようなので、「消えたい」という言葉が絶望を孕むものであることから「災い」の方向で解釈します。そう思うと、この部分は割とシンプルに主人公は「消えたい」と言ったわけですが上でも書いたようにこう言った感情を抱く人は多く;その「死にたい」が誰のものか;主人公のものなのかわからないくらい存在するから「誰の雨?」となっているのだと解釈しました。また、「『消えたい』=雨」については以下のふたつを考えました。

  • 正確には雨ではなく雨粒で、雨はいろんな人の「死にたい」で構成されている。普段の雨は一粒一粒の区別なんてつかないことと、「死にたい」と思う人が多く存在することを掛けている。歌詞が「雨粒」でなく「雨」なのは音の数の問題や、後ろに「『死にたい』過負荷は君のため」という歌詞があるのでここと韻を踏むため。
  • 上で「主人公が”言った”」と書きましたが、言い方としては「零した」の方が正確で、それと絡めた。

 

「『大丈夫』と強がっていたサビついていく正常」については、この主人公の思い(信条?)の中に「周囲に心配をかけたくない」といったものがあって、それかプライドがあって、これゆえに周囲から何か声をかけられても「大丈夫」としか言えなくてだんだん自分でも「この状態はまだ大丈夫なんだ」と思ってしまうなりして感覚が麻痺してしまったことを言ってるのだと思いました。

・生きたい未来なら此処に在って「生きたい」言葉が君の魔法

私が一番好きな歌詞です。良すぎん???アーカイブではいつもここでウルっとしていました。

直前までは「生きたい未来などわかんないや」と言っていた主人公が「生きたい未来なら此処に在って」と言っているので、何かきっかけがあったはずで、後ろに「君」が登場したので、主人公にとって「君」は冒頭に書いたような大切な人で、これが「それでも生きたい」と思えた理由だと考えました。だから、この最初のフレーズは「厭世観にとらわれていたが、『君』ことを想えば生きていこうと思えた。生きたい未来は『君』のいるそれだった」とかを意味しているのではないかと解釈しました。

「『生きたい』言葉が君の魔法」については、「生きたい」というのは主人公の思いの吐露で、「言葉が君の魔法」は、「君」の言葉ひとつひとつが主人公にとっては生きる活力を与えてくれる魔法であったことを表しているのだと解釈しました。

 

・独創的なカルマが噛み合ってく現状

主人公は「君」に「生きていこう」と思えるほどに助けられています。それほどに強い間柄なのであれば、「君」も主人公に少なからず助けられているのではないかと考えました。(親友とか恋人とか考えるとわかりやすい?)これを別の言葉で表現すると、互いの在り方、信条が嚙み合うことで共存していると言えます。そして、ここでは「歯車」は「在り方、信条」のことを意味しているとしていたいたので、「歯車が嚙み合っていく現状」となるのではないでしょうか。

「独創的」という部分については、これほど強い信頼関係で結ばれるふたりはそうそう居なくて貴重であり、信頼の為には互いの在り方(=歯車)が嚙み合わないといけない(もしずれがあったらいずれは不和を起こす)ことを示しているか、「愚か故に世界が笑う」、「偽善に満ちた正義だけが明日を見る」あたりに書いたことから、主人公にとってカルマが自分とそれ以外のふたつに分かれていて、自分のカルマ、在り方は浮いてしまっているように感じられているとすれば、これを皮肉って自分のカルマは独創的であると言っているかだと思いました。個人的には後者推しです。

 

・死にたい理由など分かんなくて

これは前に出てきたものと同じだと考えています

 

・「死にたい」過負荷は君のため

「死にたい」は主人公の気持ちで、「君」の存在があっても辛くなってしまうことはあるのでしょう。実際、私たちの人生の中でも、一度救われたつもりになってもそれによる幸福感がいつまでも続くものではないですし。

「過負荷は君のため」ですが、次のふたつの解釈をしました。前提として、「過負荷」は死にたい理由の比喩だと解釈しています。

  • 死にたい理由に「君」が関わっているが、でも「君」のことは許していたい、嫌いにならないでいたいからそのために過負荷を受け入れている。
  • 「君」が何かしかの理由で困っている/絶望していて、それを解決するために主人公は無理をしていて、これが過負荷になっている。

私は「君のため」感が比較的強い後者を推しています。

・交わってく歯車とありふれた魔法に明日を見た

上の2)の解釈をすると、主人公は「君」に救われているし、「君」は主人公に助けられている(主人公が「君」を助けようとしている)から、ここでもしふたりのうちどちらかが動けなくなってしまうともう一方も助けてくれる人がいなくて動けなくなってしまいます。ここら辺のことから「在り方、信条」を歯車に例えていて、主人公と「君」が互いに助け合っていること(あるいはそういう関係が始まったこと)を「歯車が交わっていく」といっているのだと考えました。

「ありふれた魔法に明日を見た」は主人公が「ありふれた魔法」の中に希望を見出したということでしょうから、魔法というのは「君」か、上にあったように「君」の言葉なのだと思います。「ありふれた」とついているのは「君」が主人公にとって身近な存在であった、つまり推しとかそういった遠い存在ではなく、より実在感のある存在だったということか、魔法=言葉とするなら、「言葉」というのは特別なものではなく、「ありがとう」とか「またね」とか、そういった日常でよく聞くものだったということだと思います。個人的には、「日常に溶け込んで当たり前になってしまったものの価値を理解する」というのが好きなので、後者だったらいいなぁと思っています。

 

大雑把にまとめると、この歌は「厭世観にとらわれた主人公が、やや共依存気味ではあるものの、身近な存在に希望を見出す様子」を描いたものではないかと私は考えています。(が、よくわかっていない箇所はありますし、最初に書いた通りこの歌詞はフルバージョンではないので、これが正しいとは思っていません。ほかの解釈などあれば教えていただきたいです。

ライブ本編に戻ります。

 残火(火柱すごかったね!!!!アリーナ真ん中にいたのに熱が伝わってきた!)が終わって聴いたことのない前奏と一緒に花譜ちゃんと幸祜ちゃんが前に出てきたら「まさかの新曲か!!」ってなるジャン!!??!?!それでふたりが腕を上に振るからなんかもう盛り上がっちゃうじゃん!?!?!ただでさえ理芽ち登場で「ウワ、、ヤベ、、、」しか言えない限界オタクになっていたのに…というかさ!!!魔女集会でも思ったけど幸祜ちゃん会場盛り上げるのうまくない?かっこいい見た目で全身を使って盛り上げてくれるから…そういうのめちゃくちゃ好きだ~biglove…そしていざ歌い始めたロックシンガーの幸祜ちゃんらしく、花譜ちゃんには少し珍しいカッコイイ系の歌でめちゃくちゃ楽しいし、歌い始めすぐの「予想外のスピードで」のふたりのハモリが綺麗すぎて本当にびっくりシチャッタ…いや本当にきれいなのでもっとこのふたりの歌をください…ライブ円盤だけじゃなくてデュエット曲まで求める強欲オタクになっちゃった…でも芯のある綺麗な声の幸祜ちゃんと感情のこもった訴えかけるような声の花譜ちゃんがこういうメッセージ性のある曲歌うと本当に最強な気がするからもっと聴いてオタクの語彙を消し去ってほしい…

この振付すき~!!!

 ていうか度々思ってたけどライブ初披露の曲なのにペンラの振り方が揃うのはどうして…僕はペンラ持ち込み可能の現地ライブに参加するのは不可解参が初めてだったんだけどなにか鉄板ルールみたいなのがあるのかな、オタクすご

 話が前後しちゃうんだけど、歯車の歌詞が個人的にヤバヤバのヤバでそれだけでもう全力でペンラを振りながら涙を流す異常限界オタクになれるのに、2回目のサビ(こういうのってなんか名前あるんですか?拙者、音楽は無知無知の無知侍ゆえ…)でふたりが向かい合って歌ってたんですよ…ko!!!re!!!!sa!!?!??!?これまでの感想ブログでも言及してたけどオタクはこういうの好きなんだぁ^^サンキュ!!!しかもこの曲全体を通して花譜ちゃんも幸祜ちゃんも体を大きく使った振り付けで、それによってこの歌のメッセージ性がめちゃくちゃ強まってな毎回ウルっとしてしまうのってそういうものの効果もあると思うんだ…

 最後に!!エンドロール見ててたまげて声出たんだけど、この曲作ったの廉さんなんですよ!!!/(^o^)\ナンテコッタイ僕はもともとボカロはあまり聴かない人だったんですが、YouTubeのおすすめ欄に偶然廉さんの「神墜とし奇譚」が流れてきて、まずはそのサムネイラストに惹かれて、次に歌そのものに惹かれて…という形で廉さんを知って好きになって、そのあと理芽ちとお情の「泡沫」を聴いて「これめちゃくちゃ好き!!!」となった後にそれも廉さんが作ったと知り…っていう流れがあってからのこれだったので…もう本当にびっくりしました。びっくりしすぎたかもしれませんというかびっくりしすぎました。理芽ちの一時帰国といい勝負のビックリイベントだよほんとに…

 かなり長々と書いてきましたがひとまず歯車について書きたいと思っていたことはあらかた書けたのでここら辺で終わりにしたいと思います。(もしいるのなら)こんなまとまりのないクソ長駄文を最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。

(おおいし)

 

22.共鳴 V.W.P

この5人がそろったらもちろん歌うよなぁ!ということで『共鳴』のお時間です。

正直理芽ちゃんが来れるとは思っていなかったのでV.W.Pどうするんだろうとライブ前から勝手にそわそわしていました。個人的には「実は神椿がアメリカでライブできる環境を整えており、アメリカと東京をつないで参加する」という説を押していたのですが、まさか一時帰国してくるとは……何はともあれ、また生でこの曲が聞けてとてもうれしかったです。

そしてついに、ついにこの曲でペンライトを振れる日が来ました!V.W.Pの曲で、この5人の曲で最もペンライトが似合う曲といっても過言ではないでしょう。

現象の時から演出も映像も変え、一味違った新たな共鳴を見せてもらったような感覚でした。特にバックの映像は新MVという感じで、もしかしたらどこかで公開されるのでしょうか。とても楽しみです。

ライブ中は全力でペンライトを振りまわし、飛び跳ねるかというくらい盛り上がっていました。

アーカイブで見ていて、配信のほうではこんなオーラをまとったような演出がなされていたことを知り、現地は現地で、配信は配信で楽しめるというところへのこだわりを感じることができました。(すなわちお金が2倍かかるということです、学生にはつらい……)

現地でペンライトを振っているとき、あまり5色になるような演出がなかったように感じてなんでだろう……?と思っていたら配信のほうで5色に分ける演出をやっていたこと知りました。でも、せっかくペンライトを無線管理しているのであれば、ペンライトに座席番号を登録させて「ここからここの座席の人は何色に光る」みたいなことをペンライトを使って演出してもいいんじゃないでしょうか。神椿さん待っています。

曲の感想は「現象」の観測記事でバカみたいに書いたので今回は反省して少なめに。共鳴前のMCから普段の何倍も幸祜ねぇのテンションが高く、この曲中ずっと体を揺らしダンスのキレもよくノリノリといった感じでした。お情も動きの端々からテンションの高さがうかがえ、特に例えばそれは~のパートや2番のお情パートの最後などが注目ポイントです。

春ねぇは会場を盛り上げつつもMC含めてV.W.Pを支える存在で、特に↑のシーンは4人のほうを向いて会場にいる人たち、その向こう側に「我々がV.W.Pです!」と紹介しているかのような振りで個人的に好きだったポイントです。また、理芽ちゃんはなんかこう、前回のライブから一段とお姉さんらしさが増したというか、動きとか声とかは変わらないんだけど佇まいからそこはかとないお姉さんらしさを感じ取れ……ませんかね?(もう語彙力がなくなっているので説明ができなくなっている)

そして最後に、このライブの主人公ともいえる花譜ちゃんは普段より力強い歌声で、力強いダンスで会場を沸かせてくれました。特にラストの「レッツシングアウトボーイ」は現地で聞いて心が震えました。

つまり、V.W.Pは最高ってこと!!!!!!!!!!!!

(すとら)

 

23.過去を喰らう

詩のパートで「咲き乱れる号哭が」と聞いて「不可解来る?!」と思っていたら突然の新衣装、そして披露されたのは不可解ではなく過去を喰らうでした。

ところでこの新衣装あまりにも良すぎませんか?これまでの衣装の中でもトップクラスにとげとげしていて攻撃力が高い中可愛さが内包されていて、黒と赤という色のバランスも良く最高です。

曲のほうでは、V.W.Pが集まって一緒に歌えてテンションが上がったのか、これまで以上にハイテンションな花譜ちゃんが見れました。突然ステージ上で走り出した時にはびっくりしたけど、楽しそうでノリノリな花譜ちゃんが見れたのでとても良かったです。

らぷらすも間に合ってよかったね

代表曲の一つということもありこの曲が好きな観測者も多いことでしょう、客席側にいてもこの曲が始まってから周りの熱量がさらに上がっていくのを感じました。

また、過去を食らうではオリジナルMVが流れていたこともあり昔の花譜ちゃんの映像を見ながら今の花譜ちゃんのパフォーマンスを見る形になりました。こうやって同時に見ることはなかなかありませんが、こうみるとやはりこの数年で花譜ちゃんがどれだけ成長したのかが感じられ、後方腕組おじさんになっていました。

また、この曲の中で荒々しく帽子を外す花譜ちゃんが見れました。曲の中で帽子を脱ぐのめちゃくちゃよかったので、もっといろんな衣装で帽子の着脱を気軽にやってほしいです。

(すとら)

 

24.海に化ける

画像1 ふりふり

 後半戦宣言からはカンザキさんの「海に化ける」! 「過去を喰らう」のアンサーソングで、新曲の「人を気取る」へと続きます。花譜ちゃん曰く、過去を喰らうでは「大人になることに怯え」、海に化けるでは「大人になることをやめて」というテーマがあり、人に気取るでは...と。この「過去を喰らう」シリーズはいわば花譜ちゃんを体現した曲だと勝手に感じています。どんどん、花譜ちゃんが大人になっていっているような・・・(大学生で保護者面するな)今回は過去を喰らう・バンドメンバー紹介に続き、Cメロから始まります。

 まず、ずっと気になってた衣装なんですが、これまで通常衣装は「雛鳥」、「青雀」、「燕」で、特殊衣装だと「金糸雀」、「隼」みたいな感じだったので、今回は「軍鶏」ということでちょっとビックリしました。(特殊衣装の紹介でテンション上がってそうな花譜ちゃんかわいくね?)やっぱり一番気になるのは尻尾!!!ラスサビ前後にふりふりしてるところありますよね!滅茶苦茶ここの尻尾が気になる。ふさふさの尻尾がふぁさってなってるとこもっと近くで見せて!!!(画像1

画像2 水と花

 次に演出も滅茶苦茶力を入れてらっしゃる。ラスサビの所、まず、花譜ちゃんが立ってるステージ(下のパネル)一面に水泡が現れるんですね。それから花譜ちゃんの周りを水流が取り巻いて泡になっていくんですが、これどういう技術ですか???(画像2)XR系の話には明るくないのですが、なんかこと凄いは分かります。MVでも同じような演出があるんですが、これが現地で実現されてたの強い。

画像3 全力

 Cメロを独白のように歌ってからアップテンポなラスサビでは声・表情・手・全身を使って力強く歌い上げる花譜ちゃんの表現力が好きです。(画像3)歌に力が籠ってるからこそ体が付いてくるわけだろうし、花譜ちゃんの全力が伝わってくるようで好き。なんかパワーを貰える気がします。観測し続けられる限りは生き続けるぞ!最後に、三部作目の紹介があるんですが、現地で「えっ!そんな瞬間に立ち会えるなんて激アツじゃん!」ってなりましたね。海に化けるの曲調を上手く繋いで人を気取るへと続きます。

(cytokine)

 

25.人を気取る ※新曲

 過去を喰らう、海に化けるに続く新曲です。この曲を選んだのは筆者ですがこの曲の感想書くの難しくないですか??ただでさえ抽象的な曲なのに三作目なので過去曲と照らし合わせないと全貌が見えてこない...だれかたすけて...
 まだ筆者の中ではこの曲を咀嚼しきれてなくて「あなた」は誰なんだとなっています。観測者でもなく恋人でもなくもっと抽象化されて、関わりのある任意の人物を代入できそうな雰囲気すら感じます。


 「過去を喰らう」では幸先が見えず暗中模索で感情の赴くままに反抗していた存在が、「海に化ける」では少し大人になって反抗しつくしたのにまだ飢えている状態で、焦燥で海のような巨大な存在に肥大化してしまったが一応は現状を受け入れ、次に「海になる」存在を受け入れると宣言して曲の終わりを迎えます。そして「人を気取る」では待っていたら海になれないと、海になったのは行動したからだと自身の行動を正当化することができたと解釈しました。人を気取るは人生経験や感性により曲を聴いた人の数だけ解釈が生まれる曲だと思っています。皆も苦しんで感想を書こう!というか読ませてください。


 演出面で言うと間奏の時、花譜ちゃんが上のディスプレイに移動するシーンが好きです。バーチャルなので一瞬で下のディスプレイから上のディスプレイに瞬間移動することは難しくないはずなんですが、花譜は一人であり、人間であるということを担保するために下のディスプレイの右に行き、まるで階段を上っているから数秒フレームアウトするんだといわんばかりに間をおいて上のディスプレイの右から登場します。めちゃくちゃ細かいし手間ですがこういうところにこだわっているのが好感を持てます。あと花譜ちゃんの後ろをついていくらぷらすも好きです。ちゃんとらぷらすも瞬間移動ではなくディスプレイ間もちゃんと移動しているように見せるためにディスプレイ間の移動は少し間をおいています。

上のディスプレイに移動する花譜ちゃんと追いかけるらぷらす


 あと狂感覚では明確に完結編と明示してきましたが、人を気取るでは完結篇とは一言も言っていませんでした。閃いた!!!

(lain)

 

26.不可解 ※撮影可パート

何が撮影可能なのかと様々な憶測を呼んでいましたが、結果的には『不可解』でした。

ライブのスクリーンショットでここまでスマホの画面が移るのも珍しいでしょう。

なぜ撮影可能だったのか、様々な予想が建てられています。「twitterの拡散力を生かして観測の力を高める」「映像という媒体でインターネットの海に記録が残ることで花譜という概念の実在性と永遠性を高める」「花譜の『不可解』性をこの世に示す」「不可解の終焉を飾る不可解参(想)の布石である」僕がぱっと思いつくだけでいろいろ出てきます。

KAMITSUBAKI STUDIOが、Pさんが、花譜ちゃんが何を考え、何を想いこの曲を撮影可能にしたのかはわかりません。いずれ明かされる時が来るのでしょうか。

曲の感想はあえて書きません。Twitter#不可解参狂で検索してみてください。きっとそこには、これを読んでいるあなたと同じような観測者が実際に"観測した"リアルがあると思います。

(すとら)

 

27.未観測 

画像1 叫ぶ

 「不可解」の次は「未観測」!この曲も三部作の一曲で、新曲の「狂感覚」に繋がります。未観測は「不可解弐REBUILDING Q3」で披露された新曲で、不可解参(狂)時点ではまだリリースされていません。私は2021年冬から本格的に観測を始めたのでこの曲は今回初めて聞いた訳ですが......「え、この曲めっちゃ好き」。イントロから曲に一目惚れしたのは久しぶりでした。私は前述の理由で不可解の次に何が来るか予想がついてなかったわけですが、現地ライブで初めてこの曲を聴けて良かったな~とも思います。疾走感のあるこの曲からちょっと穏やかだけど力強い曲な狂感覚に繋がるのも最高です。ついでに言うとここのピアノさんめっちゃニコニコで好き。主役の花譜ちゃんは勿論なんですけど、バンドメンバーさんも注目ポイントが多いです。とにかく、狂感覚もお披露目されたことだし未観測のリリースを心からお待ちしています!!!是非!!!

画像2 願う

 個人的に「そして未観測だった花が咲く」っていう歌詞良いな~と思いました。最初は歌が好きでそれをアップロードしていただけの、全然世界には知られていなかった少女が、「花譜」になって、日本武道館でライブしてるわけですよ!泣いちゃう。もっと早く観測し始めていれば......って事あるごとに感じます。ここ数年で最大の後悔といっても過言じゃないです。とはいえ、今後も観測し続けることは出来るので、引き続き応援していこうと思います。色々あって大変な社会ではありますが、花譜ちゃんが今後も駆け抜けていって、歌を届け続けてくれることを願ってます。不可解参(想)!待ってるぞ!!!そして新曲「狂感覚」へ。

追記

ステップ踏んでるところで尻尾がゆらゆらしてるの好き。

(cytokine)

 

28.狂感覚 ※新曲

 不可解、未観測に続く曲で、完結編となる曲となります。最初曲名を聞いたときは「共感覚かあいい曲名だな」と思いましたが、「狂」感覚と知って驚きました。え~これもMADッテコトォ!?
  カンザキさんの曲は飾らない人生観を歌う曲や解像度の高い曲が多いですが、狂感覚は特にその傾向が強いと思います。
 特に「お金とかビジネスとか効率とかそんなの全然美しくないよ。でも僕らそれがないと生きられないから」の部分はめちゃくちゃメタだけど切実で、避けてはいけない問題だから迎合していかねばならないという嘆きのようなものを感じます。更にその直後いくつか行動を並べた後「だまされたり」と悲しい出来事を突きつけます。しかしそんな流動的で時に残酷な世界であったとしても「でもそれでいいじゃんか(中略)君と僕と世界で三原色」とこの世界で君となら生きていけると肯定的に歌います。(光の)三原色ではR,G,Bの3つの色を重ね合わせることでほぼすべての色を再現できます。潜在的に君と僕と世界の三原色でやりたいことのすべてができ、表現したいものすべてが表現できるのでしょう。

 

光の三原色(赤、緑、青の比率でほぼすべての色を表現できる)(https://321web.link/primary-color/


 人は誰もが狂気をそのうちに秘めていて、誰かの正義が誰かにとっての悪になることは往々にしてあります。そんな狂気を受け入れられたらいいなと思える曲でした。

lain

 

29.マイディア ※新曲かつ花譜による作詞作曲

(任意の感想)

__以上。

 

 

 

 

 

↑これで感想としてしまいたい。言語化マヂムリ…なんで立候補してしまったんだ誰か書いてくれもう締め切り当日だよどうすんのまだ歯車しか書き終えてないよアーーーー…

というわけで頑張って書くます。頑張るます。

 この前までの時点で不可解三部作と過去を喰らう三部作が完結編まで発表されて(さらには不可解のライブ自体も次回が完結編ですね)花譜ちゃんが活動開始してから作ってきたものをいったん終わらせにきている感があって、「あぁ…遂に…」という寂寥の念と「なんかすごい場面に遭遇してそう!」というワーイ!キャッキャッ!^^感とライブ開始からずっと抱いていた「13,4歳から活動を始めたカフタロがついに高校を卒業したどころか武道館に立ってるよ…」というもうお前誰だよってなる気持ちとでヤバオタクになっていたのに、VSS(Virtual Singer Songwriter)の発表による驚きと興奮とでまさに最高潮って感じに盛り上がってました…声出しありだったらどうなってたんだろう…猿に退化してた気がする…シンバルたたくあのおもちゃ。ところであの猿のおもちゃの名前、「ジョ(ャ)ッコーモンキー」とか「おちゃめでかわいいわんぱくスージー」とかって名前がついてるらしいですね。おちゃめ…?

多分僕の方がかわいいしおちゃめだろ

 ギリ理性を保っていたら歌唱が始まったわけですが、歌いだしの「オレンジ色のコンクリート」という歌詞、ウルトラハイパーgoodじゃないですか???言ってしまえばここはただの「形容詞+名詞」であって、文ではないから特段のメッセージ性はないのですが、情景がパッと浮かぶもので、それは確かにありふれたものですが自分は特に意識をしたことがなかった(むしろ夕日の方に意識が行くことが多かった)ので、「そうか、そういう景色もあるか…自分では見つけられなかったな」とか思い、感動しました。花譜ちゃんにはこういう風に景色が見えているんだろうなぁというのが分かって嬉しいね…ラジオとかYouTubeとか、色んなところで花譜ちゃんの話を聞くことが増えて何となく感じていたし、ライブ中盤のmcであった「『狂う』という言葉は(字面通りより)もう少し優しく、『あなたに夢中』と解釈することもできる」という言葉からも、マイディアの歌詞伝わってくる言葉ですが、花譜ちゃんの世界観がとてもやさしい、穏やかなもので、自分はそういうところにも魅かれてたんだなぁ…と今振り返って思います。

 もうひとつ歌詞で特に好きなところがあって、「ほんとは誰にも言えないようなことだらけの頭で歌うの」というところです。ね、ここ良くない?わかる?わかって?この良さとここから得られる栄養素を配って回る職で生計立てたい。

 この歌詞、よくよく考えると(考えなくても?)花譜ちゃんも人間なので当たり前なんですが、「誰かに推される側」の人間がいうことに(しかもこの場合、作詞が花譜ちゃんなので言っているだけじゃなくて本当に花譜ちゃんの言葉!)意味があると思っています。というのは、アイドルとかを考えたら分かりやすい気がするのですが、誰かに好かれる人は自分を好いてくれる人の理想に沿うように振る舞う(あるいはそれを要求される)ことがあると思います。今はもうないのかもしれませんが、「アイドルの恋愛が禁忌」というのもアイドルの偶像としての面の表れではないでしょうか。花譜ちゃんもアイドルのような推され方ではないとはいえ、推される側の存在なので綺麗な面だけを見せて偶像を演じてもいい訳ですが、それをせずにこういった歌詞を出してきたことの衝撃は結構大きかったです。当たり前ではあるのですが、「花譜ちゃんも偶像じゃなくて人間、なんなら自分より年下の女の子だしなぁ。活動のこともあるし色々悩んだりとかあるよなぁ」なんて思っていました。

 花譜ちゃんが作詞をしたということもあって、今書いたみたいに彼女の内面が歌詞に表れていると思ったのですが、「そして花になる」、「裏表ガール」もそういう歌でそれぞれ書いている内容が違うのでそれぞれの歌詞をちゃんと解釈してみるのも面白そうですね…歌詞がちゃんと公開されたらやってみたいです(この2曲も披露されてるのあまりに良すぎる)。歌詞の聞き取りメモはしたのにまだちゃんとした考察はしていないのですが、大雑把な事を言うとこの歌って(前後のmcも含めて)花譜ちゃんから観測者へのクソデカ感情じゃないですか…?そんな感じしない?違うかな…花譜ちゃんから観測者へのクソデカ感情を表した歌詞が耳に入る度に僕の中でクソデカ感情が湧き起こってしまってなんかもうダメでしたこれ聴いて泣かないの無理ですしかもただでさえ花譜ちゃんのやさしい世界観によるクソデカ感情歌詞でウァウゥゥ…ってなってるのにオレンジ色に光ったペンライトがゆっくり揺れていたからそのやさしさが強調されてるのほんとに…ライブ全体を通してペンライトの演出が良すぎたのでこれを考え付いた人は一生叙々苑行ってろください

ペンライトくん良くない???

 そんな歌詞の内容も舞台も特別なマイディアだけど終わるときにぐるぐる回ってたんですよ…これ卒業ライブでも(おそらくはこれまでのライブでも)やっている終わり方で…ここだけは”いつも通り”なのヤバない??いろんな意味で成長したし、時間もかなり経過したし、舞台も特別なものになったのにこれだけは変わらないの…(ここで「変わらないもの」のイントロが)(でもあれは思いっきり恋愛ソングだったね…)(変わらないことと言えば花譜ちゃんがいつも「またね」っていうのも好きです。良くない?「またね」)

ぐるぐるかふたろう

 最後に、マイディアの歌唱も意味わからないくらい良くて大切な思い出ですが、これと同等に記憶に残ったのが歌唱後のmcでした。大まかには作詞の過程、歌詞の話、周囲への感謝、終わりの挨拶という構成でしたが、全ては書ききれませんし、書くだけの語彙力もないのですが、これでさらに泣きました。特に「そしてお察しかと思いますが、マイディアは、そう、今歌を聴いてくれているあなたのことです。私の親愛なる人はいつだって歌を聴いてくれるあなたでした。本当にありがとう。」、「仮想世界にもうひとつ体を授かったことは、私の人生でもすごく大きなことで…」というところが本当に好きで、前者は(特にライブを見た人なら)説明しなくていいと思います。ここで「涙腺とは???」ってなりました。ふたつめは、この言葉から「現代だからこそできた方法で、とんでもない偶然で、『花譜になるか?』という選択肢がただの女の子だった花譜ちゃんの人生に現れて、花譜にならないという選択もあったのにそれを選ばずに活動を始めて今がある、本当に奇跡みたいな存在だぁ…」と(改めて)思い、特に「人生」という語から「花譜ちゃんも(本来は)どこにでもいる女の子の一人であって、この先長い人生があるんだよな…その中で幸せであれば、笑顔でいられれば嬉しいな…」とか思ってしまって、本当にどの目線なんだよという感じですが感極まってしまいました。

ココスキ✌

 というかほかの衝撃がクソデカすぎて感想を書く段階でも忘れてて今思い出したけどこの花譜ちゃんの服って何気に初公開よね…?ライブ当日も同行した友人と話してて初めて気が付きました。もう高校生ではないから制服に代わる服なのかな、こういうところでも時間の流れを実感してしまって感傷に浸り始めてしまうわね…わたし、こういう「時間の経過」とかそういうのを主食にしているタイプのオタクなのでこういうので無限に「ァ…ァ…」ってなれる…あとこれのアクキーがもらえたのめちゃくちゃ嬉しかった…ライブ帰りに会員とマックに行ってそこで開封して「かぁ~わい~…」ってなったのを覚えています。

 

歌詞聞き取りメモ

オレンジ色のコンクリート
ぼんやりしたの 惑わされていよう
全てに意味を持てはしないけど 君のこと好きだよ
黎明人知れず 永遠はネームレス
劇的に美しくなんてできなくてもいい
oh my dear ほんとは誰にも言えないようなことだらけの頭で歌うの
oh my dear ここから先は僕らだけの内緒の話 ね!

たったひとつが僕の中だけできらめいている夜が満ちてく
さみしさ 誰も責められやしないさ
だって言葉にしても分かり合えない方が怖いから
黎明消えていく 永遠はレックレス
終わりも始まりも君と一緒がいい
oh my dear ほんとはまだはぐらかしたいよ 恥ずかしくなるもの
oh my dear ここから先は君もきかせてよ ね!
目が覚めても 羽撃けない
この軽足じゃ僕すら救えないからくれたの? 素敵な羽 ありがとう
取り外しなんてできなくして その先なんてないから見ないでいていいよ 見ないでいてよ
oh my dear ほんとは誰にも言えないようなことだらけの頭で
my dear 来る日も 光の中また手を繋いでいたいな
oh my dear my dear君がどこかで聴いていてくれる
oh my dear my dear またね
ここから先は僕らのものだから今度は飛べるさ highに

(おおいし)

 

(↓担当外のcytokineによる一言)

 今まではカンザキイオリさんなど様々な方の書いた言葉を、その人たちの曲に乗せて、花譜ちゃんが歌っていたわけですが、「マイディア」ではついに彼女自身の言葉を彼女自身で歌い上げたわけです。Songwriterの文字が現れた瞬間の衝撃とMCパートの内容のせいで泣きそうになりました。(現地でも、今この文章を書いている瞬間も。)改めて「Virtual Singer Songwriter」たる花譜を今後も観測していこうと思います。

 

(↓担当外のlainによる一言)

 「そして花になる」をはじめとする花譜ちゃん自身を歌った曲はいわばカンザキさんというフィルターを通して作られたいわばカンザキさん成分の入っている曲なわけです。しかし「マイディア」は花譜ちゃんが自分自身で作曲した曲。純度100%の花譜ちゃんです。しかも初めは自分のためにただ楽しくて作詞していたのが、観測者のために推敲に推敲を重ねて生まれた曲が観測者への感謝といとおしさを歌ってくれているなんて泣きます。しかも今までライブで言葉を詰まらせることはあっても決して涙を見せなかった花譜ちゃんが武道館の舞台で涙声で感謝を伝えます。

 ひとつ前の狂感覚ではラスボス然とした多分自動HP回復持ちで外骨格を破壊しないとダメージが通らないそうな強そうな衣装でしたが、ここでは早そうな隼衣装でもなく、強そうな軍鶏衣装でもなく、一番自然体の私服姿になります。

 Pさんにすら意見を中々言えなかった一人の女の子が等身大の服装で純粋に観測者への愛と感謝の気持ちを歌に乗せて届けてくれます。

 今まで観測していてよかったと心から思えた瞬間でした。

 直前までずっとVSSの考察をしていてやれ銃だ宇宙船だと的外れな考察をしていたのは内緒。

 

(↓担当外のFalによる一言)

花譜ちゃん・・・本当に大きくなったんだね・・・等身大の愛をありがとう・・・こんな日が来るとは思わなかったです。雛鳥の頃から観測していたので今までの全部がこみあげて会場でぼろ泣きしてました。

これから花譜ちゃん自身が紡ぐ楽曲を、花譜ちゃんからしか見えなかった景色を、世界を、聴けるのが楽しみで楽しみでなりません。

 

30.青春の温度 ※新曲かつED 
どや顔かふたろうと笑顔の花譜ちゃん

 これどちゃすき!!!!なのでひたすら「すき」って書こうかと思ったけどヤンデレ(メンヘラ?)っぽさが出てしまったので断念…

 でもこれ良すぎない?「青春の温度」という歌を高校卒業してから発表するのもいいしメロディーの疾走感が気持ちいいし歌詞が「ひたすら一直線に走る主人公」を描いてる感じがして全てが正解なので早く公開してください…でも遅くても狂想を待てば聴けるっていうのがウレシイネ✌

 「あの日確かに世界が終わって『未来なんてない』って思ったんだ でも君が泣いていたからもっと高い場所で君を守りたいって思えたんだ そしたらさ悲しみなんてどうでもよかったさ 狂ってんだ 狂わせたのは君さ」って歌詞がめっちゃ好きです。カンザキさんさすがです。この部分だけでいいから小説化して欲しいお願いします。でも小説化されると正解が決められてしまう感じがしてそれはそれでアレだな…ここだけで色んな想像ができるのもめちゃくちゃ楽しいから…歌詞の聞き取りメモ貼っておくからみんな色んな想像をしてくれ…そしてあまりに最高な歌詞に語彙を失ってほしい

 

歌詞の聞き取りメモ(「アカウント」は自信ありません…でもそうにしか聴こえなかった…)

ベイベ 狂ってしまえ狂ってしまえよ このままの温度で
笑ってしまえ笑ってしまえよ 君は今日死んだぜ
狂ってしまえ狂ってしまえよ このままの合図で(?)
笑ってしまえ笑ってしまえよ 青春の温度が君を待っている
君と会えなくて僕は寂しいよ 涙が溢れて気が狂いそうだよ
どうせ同じなら指先で恋して 仮初でいいからぎゅっと抱きしめて
ベイベー もっと君の声を匂いを心を痛みを全部喰らわせて
狂っていこう狂っていこうぜ このままの温度で
笑ってしまえ笑ってしまえって 馬鹿にしてやろうぜ
狂ってしまえ狂ってしまえよ さよならの合図で
笑ってしまえ笑ってしまえよ 僕のアカウントが君を守ってあげる
あの日確かに世界が終わって「未来なんてない」って思ったんだ
でも君が泣いていたからもっと高い場所で君を守りたいって思ったんだ
そしたらさ悲しみなんてどうでもよかったさ
狂ってんだ 狂わせたのは君さ
ベイベ笑ってしまう笑ってしまうよ ここから見えるんだ
分かってしまう分かってしまうよ やっと会えたんだね
狂ってしまう狂ってしまうよ このままの温度で
歌ってしまう歌ってしまうよ 君の笑顔のため
狂ってしまえ狂ってしまえよ 僕は今日死んだぜ
笑ってしまえ笑ってしまえ そして生き返るんだぜ
狂ってしまえ狂ってしまえよ 悲しみにさよなら
笑ってしまう笑ってしまうよ 青春の温度は君のせいだ 君のせいだ
ベイベ狂ってしまえ狂ってしまえよ このままの合図で
笑ってしまえ笑ってしまえよ 青春の温度が

 

 最後に、これライブ当日は「エンディングで流れたなんかめちゃくちゃいい感じの…新曲?」って認識だったんだけどアーカイブ見てみるとv.w.p登場前のアニメーションでも流れてたんだね!歌詞が聞こえてなかったからただの最高なbgmかと思っちゃった…というわけで(?)あのアニメーションの感想も書きたいのでメモ書きを原文ママで貼っちゃいますね、ここで文を新たに書こうとすると理芽ち登場シーンでまた歯車みたいになっちゃうので(あれは本当にやりすぎました…自分でも引いた)

・オシャ車幸祜スの概念だ!!!!はる姉こえうま~オジョジョネモフィラだ~

オシャ車(おしゃしゃ)

・Lくんラプラスなんだあやねるなんだというかこの設定3年も貯めてたんやば

・青春の温度、始めはただのbgmかと思ってたけど花譜タロの声する…→え、これ新曲なんだ!爽やかな疾走感がめちゃくちゃいいはよ公開…狂想かな…になった

・Lくんの「よっていく場所」ってアメリカだったのかな
・幸祜すの「なんだか分からないけどぜひ!」のポンコツお姉さん感だいすき。でも歌うと…
・花譜ちゃんの棒気味の「えっ、え~~!!わっ、ホントにきた~」かわいい
・まぁさすがに4人よな~、理芽ち留学ってなってからv.w.pどうするのか気になってた(そもそもやらないか、特殊な形でやるか)けど4人でやる方に舵きったのね(と思うじゃん…)
・???「ちょっとまったーー!!!」コノトキノォ!!!!!キモチヨォ!!!!!!どんなに驚いたことかァ!!!!!

・理芽ちが「はろ~」ってかる~い感じで出てきて笑っちゃった…

・「今日のために帰ってきた」←ォ、ォ、ォ…
・全員がそれぞれ固有の衣装で横並びになるの珍しくない?初めて?

全身がそれぞれの衣装着てるの珍しくない?

・「ただいまばっく!」←あーにゃ?
・ちょっとした沈黙の後に「私…理芽ちゃんと離れたくない」なのほんとに…カフタロおまえ…(少しメタいかもだけど、年齢もだいぶ近いし活動時期からしても本当に姉妹みたいな感じなのかな)

・今回はエトピリカになったけどみんながそれぞれの衣装でv.w.pとして歌ってるのも見てみたい気持ちがあるな

・この映像、というかbgmって初めて?壮大な感じ。あまり聞き覚えがないな
・というかここまで来てまだ時間的に半分なのやば

エンディングのこの写真好き

(おおいし)

 

EX-1.わたしの線香 

画像1 私服

 羽生まゐごさんとの組曲、「わたしの線香」です。「抜刀」しかり、羽生さんの書く歌と花譜ちゃんの声って相性良いよな~と思ってます。羽生さんが作る和の雰囲気と花譜ちゃんの優しい歌声って相性抜群じゃないですか???わたしの線香、めっちゃ好きなんですよね。(全曲で言ってる気がする)抜刀は組曲ではないんですが、この曲でも羽生さんの文学的な世界観と花譜ちゃんの柔らかい声が抜群に合っているので是非お聞きください。抜刀は一番下で紹介しておきます。ちょっと個人的な話ですが、お葬式っていうものに感じるところもあって聞く度にしみじみしてます。この歌、なんだか寂しいというか切ないとかそういう気分になるんですよね。夏・秋の夕方に聞きたくなります。そう、今(9月くらい)の時期にピッタリです。

画像2 目目目目

 原曲は落ち着いた感じの曲になっていますが、今回はベースさんも活躍してカッコイイ感じになっており、結構新鮮でした。バンドと言えば、ヴァイオリンなどなどの弦楽器の音色がすごく綺麗なんですよね。毎回言ってる気がするけどバンドが豪華にも程があるでしょ... ちなみに、この曲の歌詞とかMVって夏の夕方って感じしません???私はします。今回は武道館が夕方を思わせるような橙色に染まっていて、とても綺麗でした。(そういえばマイディアについて色々話してくれる中で、花譜ちゃんは夜明けと夕方が好きな時間帯だって言ってましたね)「目目目目」とか「手手手手」みたいな歌詞もあるんですが、ここの花譜ちゃんの手元が面白かったです。これ、花譜ちゃん自身が考えてたりなんかしたらかわいいな。(画像2)ダンサーさんとはまた別に、歌ってる本人の動きもよく見てみると楽しい。(こなみ)ちなみに、この歌詞って独特なリズムを生んでて面白いんですよね。「お通夜」や「(お墓)参り」なんて言葉も出てくる割に悲壮感が全面に出てくることがなく、ちょっと妖しい雰囲気を感じさせる曲調になってるのはそのおかげでしょうか。


www.youtube.com

(cytokine)

 

EX-2.quiz

画像1 切なげな

 カンザキさん作詞の「quiz」です。弦楽器やピアノの各所にDJやドラムなんかも入っていて、オリジナルとはまた違ったアレンジがとても素敵です。再放送も終わって、あ~って余韻に浸ってる中でquizを歌われるとうるっと来ちゃいますね。光が反射していく演出があるんですが、この光が流れ星みたいでなんか儚いですね。サビには力が込められているものの全体を通して穏やかで、どこか寂しさを感じさせる曲だと思います。少し雰囲気の似た曲として「雛鳥」や「忘れてしまえ」、「アンサー」なんかが思い浮かぶんですが、この曲たちは穏やかだけどサビで一気に盛り上がる曲だと思っていて、つまりは私の音楽の趣味のストライクど真ん中なんですよね。ライブでの更なる供給をお待ちしています。ちなみに所々で無人の武道館の客席が映るんですが、(機材である程度埋まっているものの)めちゃくちゃ広くて、ここを全部埋められたの凄いな~ってしみじみしてました。ここに自分が、というよりかは観測者たちが、座れて本当によかった。

 今回のブログに合わせてquizを聴きなおしてたんですが、同系統のMVと違ってこれだけ画面が横長になってるんですよね。(=いつもの’正方形’ではない) MVには所々自撮りしているような構図になっている所と、明らかにそうではない所が複数存在していてちょっと気になったので色々調べてみました。すると結構大胆で興味深い考察をしている方が居たので、是非チェックしてみてください。直接リンクを貼るのは控えますが、「花譜 quiz 考察」なんかで検索すると当該のnoteが出ると思います。(私は「quiz」に対しての「アンサー」なのかな?なんて)


www.youtube.com

 そういえば、深脊界スタジオ所属の存流ちゃんがこのライブの直前にquizのカバーを上げているので是非聞いてみてください。透き通った存流ちゃんの歌声と花譜ちゃんのquizを聞き比べてみると楽しいです。

(cytokine)

 

EX-3.Re:HEROINES

 特別収録曲3曲目はあまりライブでお目にかかれないRE:HEROINESです。MVと同じようにキューブがAR表現として表示され更にテクスチャが様々な情景を映し出します。特筆すべきはテクスチャがベイクされた静的なものでなくリアルタイムに花譜ちゃんの映像を取り込んでアニメーションとして同期しているのがすごいです。
  タイアップ先のゲームをプレイしていないので中々歌詞考察ができないですが、なんでRE(再び、逆)なのか知って得る方がいれば教えてください!

(lain)

 

EX-4.そして花になる 

等身大の装いで等身大の曲を歌う花譜ちゃん

 特別収録曲、ひいては不可解参(狂)の大トリを飾る曲です。
 そして花になるはカンザキさんが花譜ちゃんにインタビューして作曲した最初の花譜自身の曲です。プレミア席以上の特典であるアクキーでありマイディアでの衣装でもある私服でマイディア同様、等身大の曲を謡います。本編の最後でも特別収録曲の最後でもバーチャルだからこそできる強そうな荒々しい衣装をまとわず、わざわざ等身大の服装で等身大の曲を歌うなんていいですよね。
 歌詞の中にも「糸」や「雛鳥」など初期の曲名が出てきて初期の花譜の集大成という佇まいをしています。曲はもちろん楽器も豪勢でストリングが耳に心地よいアクセントを加えてくれます。ストリングが複数あるってなんだよ!オーケストラかよ!
 筆者はそして花になるの歌詞の中で
  「私が歌を歌うのは 歌が好きだったってわけさ
  好きなものを 好きなことを 好きでいることに理由はいらない
  だから私は歌うのだ 名前のない花が咲いた
  あなたが知らなくたって どうでもよかった
  でもあなたがいるから 私は私になれる」
 の部分が好きなのですが、歌を歌う理由が、歌が好きだからというのが本当に好きです。どこかでPさんが「花譜の歌は上手いというより良い」と言っていましたが本当にその通りだと思います。
 MCパートで花譜ちゃんはまだ「花譜」に慣れていない頃この曲ができたといっていました。3年間の積み重ねの中で確実に花譜ちゃんは大輪の花を咲かせ、大舞台に立っているのが感慨深いです。

 『現象』の前のインタビュー動画で花譜ちゃんは、Pさんからスカウトがあった時、詐欺かもしれないし、VTuberのことなんて何も知らなかったけどとりあえず(Vsingerの活動を)やってみようと言っていましたが、この世界に飛び込んでくれてありがとう。歌い続けてくれてありがとう。そして観測させてくれてありがとうと言いたいです。

(lain)

 

ほかの会員たちの感想

 今回のライブには上で感想を書いたオタク5人のほかにも複数の会員が参加したので、彼らに1)提出は任意 2)基本は匿名 3)文量はおまかせ という条件で、簡単な感想を書いてもらいました。いつもは感想ブログに登場しないオタクの声を聴いてあげてください。

 

初めての現地ライブだったのですがとても楽しかったです。序盤から終盤までかなり泣きました。特にV.W.Pが登場したシーンは予想できてたのにずっと泣いてしまいました。

 

初めてのVtuberの現地ライブで、配信では伝わってこない熱と迫力に圧倒された。ライブ終わった後には、感動や熱狂、興奮などの様々な感情が混ぜこぜになった中に、めちゃくちゃいい小説とかゲームを読んだ後に出てくる創作意欲が確かに湧いてた。そして、その意欲が今なおライブの光景を思い出すだけでも続いてるのが、今回見た「不可解」が自分の中で特別なものになってるのがよく分かる。

 

諸事情にて現地参戦が出来ませんでしたが、後日アーカイブにてその圧倒的な表現およびそれに集った熱狂に、時間と場所を越えて心を動かされました。

可不や三周年10大プロジェクトにより多岐化した少女の可能性の拡張が、武道館の舞台で一点に集中し、再び観測者へ感動となって返っていくこの様子はまさに奇跡なのだと思います。

また第四部にて公開された新曲のどれもが、過去最高にTeam.FUKAKAIの面々の激情を表した曲となっており、アーティストおよびプロジェクトとして今後の花譜の成長に一層期待の高まるライブでした。(想)にてまたステージの上に立つ花譜と会えるのを楽しみにしています。

 

今回のライブ「不可解参(狂)」,宣伝文句の一つに「VTuber初の武道館でのライブイベント」というものがあったのは勿論ご存じだろう。ライブイベントに対してVTuber業界でトップクラスの経験と技術を持つKAMITSUBAKI STUDIOのチームだからこそ実現した武道館ライブだった。ところで,私がライブ前に気になっていたことが一つあった。それはVTuber初の武道館ライブにコラボゲストとして立ち,同じくVTuber初の武道館でパフォーマンスを披露するVTuberの存在である。KAMITSUBAKI STUDIOだけでなく,人気や実力を持った大手VTuberグループからの参戦も考えられた。そして蓋を開けると,V.W.Pの他4人とオリジンとしてのVALISが花譜とともに武道館に立ったのであった。

 「VALISが武道館に立った」この事実についてVALISの歩んできた道を踏まえつつ確認したい。元々VALISには元の世界で夢破れた少女たちが力を得ながら成長していく(ざっくり)というMain Storyが存在した。

youtu.be

そのストーリーの途中,「あちらの世界」でのパフォーマンス,つまり私たちが観測できるVTuberのライブイベントに出演するという転機があった。そしてそのVTuberのライブイベントというのがLife Like a Live!(えるすりー)と,観測者には馴染み深いあの「不可解弍Q1」でのバーチャルバックダンサーとしての出演であった。しかしこの出演結果については,あまり良い評価を下していなかった。一方,不可解弍Q1の主役であった花譜についてはかなり肯定的な意見となっていた。こうしてVALISの最初の不可解出演は「主役の花譜とそれを後ろで際立たせるVALIS」という構図を強く印象付ける結果になった。

「……すごいよね、あの子」

 

一緒のステージに立っていたのは、彼女達と同じ、ひとりの少女だった。

だが、そこには決定的な違いがあった。

儚げながら圧倒的な存在感を持つ歌声に震え、彼女の声と自分達の踊りがかみ合い、作品を作り上げている高揚感が確かにあった。

けれどそれは、ひとりの少女の歌声によって作られる作品であり、彼女達は――

 

「私達はパーツだった。彼女という作品を作るための」

一方でMain StoryでのVALISの不可解出演について,後を暗示させる気になる発言もあった。

「でも、ヴィッテだって歌は好きだよ! 歌えって言われたら、あの子みたいにも歌えるもん!」

 

ソートはそんなヴィッテを見つめ、静かに首を横に振った。

「それは、あの少女のニセモノでしかありません」

 

『ニセモノ』という言葉が、少女達の耳にいつまでも残る。

 

「そこにあなたはいませんよ、ヴィッテ」

note.com

 そしてこの不可解弍Q1出演からおよそ1年後,VALISはSINSEKAI STUDIOに所属し,初のワンマンライブ「拡張メタモルフォーゼ」を開催してオリジンの姿で初めて舞台に立った。1年前には考えられなかったようなことを成し遂げたのであった。そして大舞台で彼女らの存在を多くの人々に観測させたのであった。実際に現地での花譜×VALISによる「神聖革命バーチャルリアリティ」では,会場が響めき特に大きな熱狂が沸き起こった。1年前とは違う形の道を進み,VALISもあそこまで来たのであった。VALISはそこに,武道館にいたのだった。次はVALISのライブを武道館で見ることを期待したい。

(城垣_Kinogaki)

 

おわりに

・Fal:さてここまでお読みいただきありがとうございました。まずお詫びをすると本来この感想記事は2週間早くリリースする予定でした。そしてその遅延の原因はほぼ自分の怠慢によるものです。遅れて申し訳ありませんでした・・・大変お待たせ致しました。

「狂」ということで何か不穏な展開が起こるのではないかと予想して臨んだ本ライブでした。(実際、その解釈で魔女集会/現象ぶりに以下のようなオリジナルTシャツを作ったくらいです。)

ライブ開始前のアナウンスやBGMにも不安定なノイズがかかってたし、やはりそうなのかと確信を持っていましたが、本編が進むにつれてこの「狂(MAD)」は「武道館というクソデカ規模を遺憾なく利用したお祭り騒ぎ」であることを知れました。花譜ちゃんからの答え合わせとしては「Crazy for You」=「あなたに夢中」。素敵で温かい解釈がそこにはありました。一向に落ち着かないここ2年ちょいの情勢に対抗して「明るくなれる馬鹿馬鹿しいくらい楽しいお祭り」を開催しようというコンセプトが背後にはありました。

ええ、ええ、もうそれはそれはアホほど楽しませていただきましたよ。現実空間を利用したライブではぶっちぎりで豪華なお祭りを観測することができました。人生でこのてんこ盛りクオリティはなかなか体験できるものではないでしょう。改めて参戦することができて心の底から幸せでした。ありがとうございました!!!

同時に花譜ちゃんも「大人」になってしまったんだ、と再認識した回でもありました。高校を卒業したことはもちろんですが、「不可解」や「過去を喰らう」のイメージで定着していた(言い方が悪いかもしれませんが)「中二病マインド」が現実を目の当たりにして過去の自分を受け入れて成長した結果が、所謂三部作楽曲たちの完結編に反映されてる気がしました。学生生活までの歩みがこうして可視化されると、初期から観測している後方腕組観測者としては非常に感慨深いもの(あと1ミリの儚さ)がありますね・・・また、「Virtual Singer Songwriter」として自力で羽ばたく事実も一層その重さを感じさせます。が、今後の活躍ももちろん観測させていただく次第です。応援してるぜ花譜ちゃん~~~~~

ところで不可解参はまだ終わらず、噂によるとバーチャルライブ?として続編の不可解参(想)が私たちを待ち受けているようです。次はどんな体験が待っているのか・・・楽しみで狂ってしまいそうです。それまでまた元気に生きるとしましょう。c ya!

P.S.冒頭で触れた大学院入試に合格してしまったので来年から関東の人間になります。これでもっと近くで容易に観測が継続できるぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお

 

・すとら:超長時間に及ぶライブ、ライブ関係者の皆様・花譜ちゃん・観測者の皆様本当にお疲れさまでした。めっっっっっっちゃ楽しかったです。あと、今回京V同から14名が現地参加するという意味不明な規模でしたが、みんなライブ後に楽しそうな顔をしていたのがとても良かったです。V.W.Pが5人集まったのもよかった~~

ただ、これで不可解参は終わりではありません。狂いの先にある想いは何か、今からとても楽しみです。またどこかでお会いしましょう。

最後に一言、「いやー、最高に狂ってた!!!!」

p.s. VSSがVirtual Singer Songwriterであることを事前に言い当てていたので僕の勝ちです。

p.p.s. ほかの会員たちが長くなっているという噂を聞いてあえて抑えめに書いた結果、逆に浮いてしまう形になりました。お前ら書きすぎだって、最高。

 

lain:最後までお付き合いいただきありがとうございました!
 個人的な感想としては最初から最後まで本当に"MAD"でしたね。今まで神椿のライブは例えばコロナ禍においても生きていこうといった、艱難辛苦の中をどう生きていくか、諦めてはいけないといったような現状を耐え忍ぶ雰囲気がどことなく漂っていたんですが、事前の動画の中にもあったPARTYの文字のごとく不可解参(狂)ではそんな中でも、熱狂し歌い踊る狂乱の宴のような楽しい様相でした。今までのライブでは「ケ」に焦点を当て、不可解参(狂)では「ハレ」のような感じでした。コラボ相手もアニメやゲームの最終回がごとく可不はもちろん、V.W.P(リメチ一時帰国付き)、VALIS(しかもオリジン)、組曲の方々、はたまたV.W.Pとは別のコンテンツである「神椿市建設中」からえる君までオールスター大集結でした。花譜先生の次回作にご期待くださいと言わんばかりの最終回っぽさが出ていましたが、何と不可解完結編として(想)が開催されるらしい。武道館使っちゃったし次どうするんだ。キャパ9万人のイギリスのウェンブリースタジアムとか行っちゃう?それとも宇宙?何はともあれ次も現地に行きたいですね。
 アルバム名にもなってる狂想ですが、神椿が掲げている「共創」ともかかっていてそこも目頭が熱くなってしまいましたね。
 不可解参(想)でお会いしましよう!またね。See You Next Experience!

 

・おおいし:文体がこれまでと違うし、なのに長文書いたしでやりすぎました。でもそれくらいヤバだったライブなのでゆるせ。

 今回はこれまでみたいにはっちゃけることはあまりせず(というか感情が感動>>興奮だったのではっちゃけるのが難しかった)、自分なりに正常な文章を書くように努めたんですが、まとまった文章書くのムズすぎました…次はちゃんと書きます

 さて、次は不可解参(想)ですね!!!これも現地参加したいので早速これに向けてバイトを突っ込みまくろうと思います。ばいばい👋

 

・cytokine:はい、cytokineでした。いや~、不可解参(狂)、再放送後にブログを書きながら本当に終わってしまったんだなあと思っています。今でも武道館に戻りたい気持ちでいっぱいです。しかし!次は不可解シリーズ完結編、「不可解参(想)」が待っています。今回こんな規模のことやって次はいったいどうするんだろう???ってすごく楽しみです。今回の「」(crazy)には色々とメッセージが込められていたと思いますが「」とは一体…?それでは、また次のライブでお会いしましょう。