初めましての方は初めまして、そうでない方はいつも京V同に興味関心を持ってくださってありがとうございます。京都大学バーチャルYouTuber同好会の会長、綿貫すとらです。
今回は、斗和キセキやMOKUROKUの運営で知られる株式会社Pictoriaが提供する言葉を紡いで進化するAI「紡ネン」が神奈川県の新江ノ島水族館とコラボする!ということで、実家に帰省している間に新江ノ島水族館に行ってきました。今回はその展示の様子を含めた、新江ノ島水族館の紹介をしていきたいと思います。
実家が神奈川県ということで、小さい頃は年パスも買ってもらって何度も行っていた新江ノ島水族館。大きくなってからは来なくなったのでもう何年かわからないレベル。結構ワクワクしていた。
紡ネンちゃんとの邂逅
入ってすぐ、撮影スポットを過ぎたところに紡ネンちゃんの展示が!
左からそれぞれ水族館にまつわる菌の話、紡ネンや粘菌というものの紹介、先日3D化したばかりの超絶かわいいネンネン(シルエットしかわからないけど)、CFの支援者一覧と実際の粘菌の展示。奥のテーブルではMOKUROKUポストカードの配布とネンネンへの寄せ書きを行っていた。
実際の展示。菌類というものにあまりなじみのない私にとっては読みやすい文章であったが、せっかく水族館で展示するならばもっと学術よりでもよかったのではないかと思ってしまうのは、わずかなりとも学問に触れているものとしての性なのだろうか。
あまりにも可愛すぎるネンネンの3D。しばらく見ていると様々なしぐさを見せてくれて、近くのベンチに座って眺めているだけで楽しかった。
実際に展示されていた粘菌「ネンキン丸」の様子。現状では未同定とのことなので、今後同定が進んでプロジェクトがどう進展するのか見ものである。
こちらは配布していたMOKUROKUポストカード&ネンネンのシール。MOKUROKUのポストカードは30日連続4コマ漫画の画像たち。最近YouTubeにShort動画で公開されているのでこちらも必見。ちなみに、個人的に一番好きなコマはこれの4コマ目。
新江ノ島水族館のおすすめスポット紹介
ここからはVtuberに一切関係なく、新江ノ島水族館の個人的お気に入りスポットやおすすめスポットの紹介をしていきたいと思います。
下から眺める水槽
写真の通り、水槽を下から眺めることが出来るスポット。ほかの水槽では見れないこんな姿を見ることが出来る。大迫力!!!
トリーターさんによる手書き解説
新江ノ島水族館の随所には、トリーターさん(展示飼育スタッフ)による手書きイラスト付きの解説があります。どれも素人にはわからないものばかりで、とても面白いです。
新江ノ島水族館のどこかにあるトラフグの解説。寝てますという一言を見て、よく寝てたVLiverとAIVtuberを一組思い出したりもした。
おふとんすやぁ
— 環理アロエ (@megurialoe_ai) 2021年7月4日
シラスの養殖
シラスの養殖を行っていることでも知られている新江ノ島水族館。成長の各段階のシラスを展示しており、とても面白い。どうやらシラスの養殖はとても難しいらしいが、どう難しいのかは素人では説明できないので割愛。
ここの展示に書かれている「命をいただくから"いただきます"」という言葉を初めて見た十数年前の記憶はいまだに残っている。あれ以来、いただきますは意識して言うようにしている。
進むにつれてだんだん稚魚のシラスになっていく展示。もはや一番右は、画像だけでは「何かいる」くらいでしか認識できない。
相模湾大水槽
新江ノ島水族館の中でも特に有名な「大水槽」。まずはその大きさに圧倒されてほしいし、100種類20000匹もの魚たちをぜひ見てほしい。
かなり引いてとった大水槽の全体図。マイワシやホシエイが泳いでいるのがこの画像でも見てわかる。この水槽だけでしばらくは見ていられるレベルで楽しい。
こちらは大水槽の右下あたりでじっとしていた子たち。大水槽の魅力は、もちろん大きな魚たちやマイワシの大群もそうだが、こういった端っこでじっとしている魚や小さくてカラフルな魚などその種類の多さも一つである。ぜひ一通り大水槽を眺めた後、水槽の端にいるお魚や見えづらいけど頑張って泳いでいる小さなお魚たちにも目を向けてあげてほしい。
なお、この大水槽横に出口があるのだが、これは構造上のトラップ。ここから奥を全て回ってからもう一度ここに戻ってきて出ていくというのが正しい順路なので気をつけてほしい。(まぁ、自由に再入場できるのでここで出てしまってももう一回は入れるといえばその通りではあるのだが……)
化学合成生態系の展示
主に深海に広がっている化学合成生態系について、かなりのスペースを使って展示をしているところも見どころの一つ。深海の展示ということもあって暗いので小さい頃は苦手な展示エリアだったが、今見るととても興味深いことが書かれていた。
光合成に基づく生態系と化学合成物質に基づく生態系の違いや地震の仕組みなど、深海で起きていることを丁寧に説明してくれているエリア。こんな面白いエリアがあったのに怖くて逃げていた過去の自分……。
先ほどの画像の展示右下あたりに、小さく有人潜水調査艇「しんかい2000」のミニチュアモデルがいるなど、細かな遊び心もあって楽しい。
明るいエリアやカラフルなエリアに比べれば、(一番明るい水槽で)このレベルである深海展示。子供が逃げたくなってしまう気持ちもわかるが、見てみたらとても面白い。見栄えはどうしても劣ってしまうものの、きちんとこうした学術的な展示を行ってくれるのも新江ノ島水族館の魅力の一つである(と思う)。
お気に入りの展示の一つ。ブタメンのカップを深海に沈めたときにどうなるかという水圧にまつわる展示である。記憶はあやふやだが、昔はカップヌードルだったような気もする。深海展示の中でもこうして子供が興味を持ちやすいように工夫していてとてもすごい。実際、小さいころに行っただけの私でもこの展示は強く印象に残っていた。
クラゲ展示エリア
新江ノ島水族館でもう一つ有名なのがクラゲ。この間新しいクラゲの分類が新江ノ島水族館で行われたということで話題になった。
クラゲエリアで出迎えてくれる球体状のクラゲ展示。写真を撮るのがへたくそすぎてぶれているが、実際見るととてもきれいで写真映えすることでも有名。
形も色も大きさもバラバラなクラゲたちを、これでもかと言わんばかりに展示している。ここの展示でクラゲがさかさまで過ごしていることを知った(写真の向き、これで合ってます)。ここは昔クラゲショーをしていた時の名残なのか、ベンチがあり少しくつろげるようになっているので一休みするのにおすすめ。
クラゲの展示エリアから一つ進み、少し入ったところにある水槽。ここも実質MOKUROKU展示と言うと過言だろうか。だが、MOKUROKUファンとしては見逃せない水槽の一つである。
皇室ご一家の生物学ご研究
様々な分野で学術にも精通している皇族ご一家の方の中で、水棲生物に精通している方の研究にまつわる展示が行われています。
特に上皇陛下に関しては、つい先日新種のハゼ2種類を発表されるなど、まさに研究の分野でも第一人者でおられる方々。展示の更新頻度も高く、この2種類が発表されたこともすでに展示に反映されていた。遠い存在にも感じられる皇室の方々を少し身近に感じられる(個人差があります)展示エリアなので好き。
売店・休憩所
エスカレーターを上ると、2階には売店と休憩所が広がっている。館内の主な展示はここで終わりだが、この後も展示は続くので、ぬいぐるみ等の目的で売店を利用するのは少し待つべき(買うべきポイントはあとで紹介します)。
エスカレーターを上がったところの写真。ここの売店で売っているカメの形のメロンパンがおすすめ。この日も家族の分含めて買って帰った。テイクアウトの他、店内飲食もできる。ここで買ってイルカショーの会場まで持っていくのもあり。
売店から外に出ると、江ノ島と海を一望できる席もある。天気が良いときはここでのんびり食べるのもおすすめ。この日はあいにくの曇り。
なぎさの体験学習館
休憩所を出ると、まっすぐ進めばイルカショーの会場に行くが、その手前には「なぎさの体験学習館」という展示がある。ついイルカショーに心を惹かれてスルーしてしまいがちだが、イルカショーの前後に寄ってみることをおすすめする。
先ほどの休憩所からまっすぐ進んで右手にある、少し見逃しがちの施設。入場時に係員の方からもらうチケットをなくさないようにだけ気をつけなければならない。イルカショーの前は特に空いているので、どうしても最前列で見たいという場合以外はあえてイルカショーの前に見に行くとよい。
今日の相模湾周辺情報が書いてあるボード。読んでみると結構面白い。
津波や離岸流の仕組みを解説しているコーナー。機械で人工的に波を起こしている。
知らなかったが、月2回程度体験型プログラムをやっているらしい。行ってみたかったが日付的に不可能だったので断念。
イルカショー
新江ノ島水族館の中でも有名なイルカショー。私が見た回で(聞き間違えてなければ)1467回を数える長寿ショー。私が小さいころからずっと続いているが、何回見ても楽しめる内容になっていてとてもすごい。
イルカショー開始前の会場の様子。最前列と前から2列目は座席がオレンジ色になっており、イルカのジャンプのタイミングで水しぶきがかかる可能性が高いことを表している。実際昔は最前列で見た記憶があるが、イルカの調子などにも左右されるものの想像以上に水がかかることがあるので、最前列で見る際は(すぐに家やホテルに戻ってシャワーを浴びれる環境でもない限りは)レインコートの持参を強く推奨する。何せこのプールの水は当然海水なのだから。
ショーということで基本はイルカたちが技を披露してくれるのだが、このショーの面白いところの一つはイルカたちが新しい技に挑戦するコーナーがあることだ。もちろんその日のイルカの調子などによってはうまくいかないこともあるが、成功するかどうかというところも含めて面白い。なお、この写真はショーの途中のジャンプのシーン。これだけ高く飛べば、それによって発生する水しぶきの大きさは想像に難くないだろう。
ウミガメ・カピバラ・さかなのえさやり
イルカショーは新江ノ島水族館の最奥、大水槽のところにも書いた通り出口はあそこにあるので、ここからは戻りながら進むことになるのだが、イルカショーを見て満足した人たちがつい見逃してしまうかもしれないスポットがここ。先ほど紹介したなぎさの体験学習館の対面にあたる位置にある階段を降りたところにある。イルカショーの前後どちらでいっても構わないと思う。
ちなみに手前と奥の2つのルートがあり、それぞれにパネル展示があるので降りるときと昇る時は別のルートを通ることをおすすめする……が、実は(後述する)もう一つの階段があるのでどこをどう通るかはこれを読んでいる人におすすめする。
水面の反射でわかりづらいが、ウミガメの写真。カメは可愛い。ちなみに、カピバラのコーナーは写真を撮り忘れた。
ここでは200円でおさかなたちに餌をあげることが出来る。餌をまくだけでなく、実際に水の中に手を入れておさかなたちに触れあいながら餌をあげられるという。ほかにはなかなかないと思うので面白い。
画質は悪いが先の画像の水槽の中のおさかなたち。想像以上にさかなが密集して住んでいるということがわかる。手を入れるとめちゃくちゃ寄ってくる。
深海Ⅱ
先ほどのカピバラやウミガメのコーナーに合わせて、もう一つ見逃しがちな展示が深海Ⅱである。休憩所の外壁に沿う形で階段がついており、そこから下ると深海探査についての解説が行われている。
ここから降りていく。奥にある出入口が休憩所とイルカショーをつなぐ通路の入り口。この階段がウミガメのところで触れたもう一つの階段。降りた先でカピバラたちの展示スペースと繋がっているので、ここを下りてそのままカピバラたちの方へ抜けるもよし、この階段に戻ってきてここを上がるもよし。
地下に降りると、有人潜水調査艇「しんかい2000」の実物展示が!エンジン系などの内部駆動系が見れる。男子というものは、これでとても興奮できるのだ。
他の深海探査機についてのパネル展示も多数。深海探査の歴史なども知ることが出来る。
深海探査機「おとひめ」。おとひめ、と言えば……?
イルカショーを見終わってから館内に戻ってきたところで必ず売店エリアを再通過することになるので、売店で買い物をする際はこのタイミングですることをおすすめする。
江ノ島からついてきてしまったくらげちゃん(無名:画像上)。9月限定でくじ引きでくらげのぬいぐるみがもらえるらしい。くじびきは1~3等、大きさが違うだけで必ずクラゲちゃんをもらえる。画像は3等のサイズなので1等が当たっていたら嬉しい反面どうやって京都まで同伴するか考えなければいけなかっただろう。とてもかわいいので今月行く方はおすすめ。ちなみにもう一匹は沖縄で買ったジンベエザメ(まくら:画像下)。
このまま売店をまっすぐ抜けていくと大水槽横につながる階段があり、そのまま出口に出ることになる。出口にはショップとレストランが併設されており、ここでお土産を買うこともできる。私が行ったときはプリキュアやすみっこぐらしとのコラボグッズが置かれていた。ちなみに写真を撮り忘れた、あほすぎる。
新江ノ島水族館で気をつけること
事前にチケットを用意する
当日新江ノ島水族館に行っても入場券は購入できるが、事前にオンラインなどで購入しておいた方が楽に入場できるし、少し安くなったりもするのでおすすめである。
カメラのシャッターをオフにする
特に深海の展示エリアを中心に、魚への刺激を抑えるためにフラッシュが禁止されている展示がかなりある。事前にカメラのフラッシュがオフになっているかどうかもう一度確認しておこう。
子供たちに気をつける
水族館という施設の性質上、小さい子供たちがたくさん遊びに来ていて、突然走りだすことも多い。親御さんも気をつけてはいるだろうが、小さい子供たちは元気でなんぼだと思っているので、こちら側で気をつけられる分は気をつけた方が良い。特に暗めのエリアだと視界の外になりやすいので気をつけてほしい。
さいごに
9割Vtuberに関係ない水族館レビューでしたが、ここまで読んでくださってありがとうございます。半ば地元でもある新江ノ島水族館はいいぞ!ということで、もし機会があれば行ってみて下さい。ちなみに、成人男性が一人で水族館に来ていることはなかなかありません、ご注意ください。
それでは、今回の独り言はこの辺にしてサークル活動改めVtuber視聴に戻ろうと思います。ここまで読んでくださってありがとうございました。
関連リンク
今回新江ノ島水族館とコラボした紡ネンちゃんの関連リンク。弊同好会のdiscordにも遊びに来ている紡ネンbotもおすすめ。
今回つたない語彙力で紹介させていただいた新江ノ島水族館様のHP。マジでよいのでぜひ行ってみてほしい。
今回の記事でありえないくらい擦ったMOKUROKU様の関連リンク、悪意はないので許してください。
MOKUROKU所属VLiverの方をメインブログで紹介させていただいた際の記事たち。ぜひ読んでみてほしい。
(記事執筆:すとら)