とある京V同会員が見たHOLOSTARS 2ndACT

序論

 先日、10/20、カバー株式会社傘下の男性グループであるホロスターズが、2度目のライブである「HOLOSTARS 2nd ACT GREAT VOYAGE to UNIVERSE!!」をZepp DiverCity(TOKYO)で開催した。今回のブログは、ホロスターズのオタク会員が「これはブログ書くか…」と筆無精ながらついにまとめることとなったレポートである。

 ちなみに、こちらのライブは無料チラ見せが30分ほどあり、アーカイブも残っている。必見だ。本編アーカイブはSPWNで11/13まで見ることが出来る。全宇宙向けなのでオススメ。

youtu.be

 

【著者紹介】

ロスターズを主に応援している京V同会員。1stACT、2ndACTともに現地勢。ブログ描くのは初めて。

 

 

2ndACTに至るまで

 ホロスターズは、2019年6月より始動したカバー株式会社、ホロライブプロダクション参加の男性グループであり(当時はホロライブプロダクションではなかったが)、現在はHOLOSTARSという9人グループ、そしてUPROAR‼という4人グループが所属している。海外グループであるHOLOSTARS ENのTempusというユニットも加わり、国内外問わず活動が広がっている。

 2021年にはすでに3Dを持っていた唯一のメンバーである律可を除いた8人が続々3D化され、12月に初の全体ライブである「HOLOSTARS 1st ACT JOURNEY to FIND STARS」を開催。2022年には3周年イベント「HOLOSTARS 3RISE SUPER FAN MEETING ~FLAGSHIP~」を開催した。今回のライブは、その二つのイベントを経ての、「宇宙旅行」がテーマとなっている。いずれのイベントも、出演はHOLOSTARS(グループ)の9人となっている。

本編

OPまで

 

OP映像


 開場して席につく。ちなみに、席は真ん中ブロックのやや後ろぎみであった。画面にはデジタルフラワースタンドが表示され、会場内にはオリジナル楽曲のインストが流れている。お手洗いを済ませたり、事前に投稿された振りつけ動画などを復習しつつ待っていると、突然UPROAR!!とTempusのメンバーによるアナウンスが流れ始めた。ちょっと余所行きな声を聴きながらワクワクする気分を高めるとともに、後輩が増え、昨年のライブとは違うのだという感慨に襲われた。開演間近になると、宇宙船のような画面が現れる。そこから、宇宙船の乗船案内をするメンバーの声が流れ始め、9人によるカウントダウンと共に宇宙旅行が始まることとなった。

1.JOURNEY to FIND STARS

 

 一曲目は前回のライブタイトルでもあり、本編最後に歌われた楽曲であるJOURNEY to FIND STARS。1stACTとは異なる黒衣装に身をつつんでのパフォーマンスは、初手からエモな雰囲気を否応なく高めてくる。「さあ旅を始めよう」というサビは一曲目としてあまりにもふさわしすぎるだろ。

2.We are the HOLOSTARS‼


 続いては先日公開されたHOLOSTARSの自己紹介ソング、We are the HOLOSTARS‼である。それぞれのメンバーが入れ替わり立ち代わりセンターで踊り、周りのメンバーがわちゃわちゃとコールを入れる様子や、サビのピッタリそろったダンスは非常に盛り上がるものとなった。この曲はまさにアイドル!といった楽曲にも関わらず、アイドル…?と言われることも多い普段の活動での親しみやすさも感じられるものとなっている。神楽曲。ちなみに、サビのダンス大好きすぎて家でアーカイブ見るときいつもマネして踊っている。

MC1

 2曲を終え、ここで全員の自己紹介を兼ねたMCに入る。いきなりライブを3周年と間違えてフォローされるみやびや、それぞれが自由に喋ってワイワイしている様は、舞台の緊張もありながら、ホロスターズの持つ良い空気感そのものである。ここでの話し合いで、どうやら宇宙船での役割は、3期生が操舵、2期生が燃料、1期生が航行となったらしい。そしてライブは3期生のパートへ入る。

3.脱法ロック


 ソロ曲一発目は影山シエンによる脱法ロック。前回はオリジナル楽曲をライブで初披露したシエンだが、今回は誰もが知っているノリノリの楽曲でテンションを上げてくる。正直、2曲目から連続で楽しい楽曲が来て踊りそうだった。頑張って我慢したけど。サビではホログラムシエンが分身し、オリジナルのMVを再現したような演出が入る。脳内がパリラパリラしまくった。

4.絶望ビリー



 2曲目は荒咬オウガによる絶望ビリー。大鎌を持って暴れまわり、ガレキの山に足をかけ、極めつけにデスボイスを会場に響かせる。なんなら霧になって瞬間移動までしちゃう。オイオイやりたい放題するなコイツ!と思いながら、自由なパフォーマンスに沸き立った。あの瞬間完全に魔人さんに魂を刈り取られてた。虹色に染まってた。

MC2 三期生

 3期生が「無法地帯」なソロの楽曲について語りながらのMC。ところが、歌っている間に、宇宙船が迷子になってしまったらしい…?そこで会場内は、二人の声掛けにより黄緑と紫の二色のペンライトで道を示すことに。操舵ってなんなんだ…。

5.ナイトライトサイド

   続いては3期生二人のデュエット、ナイトライトサイド。首都高ドライブで聞きたい楽曲全一(個人的)なシティポップの楽曲で、今回のライブ唯一のデュエット曲であることから、鏡合わせの振りつけがなんともオシャレ。もうこのまま新世界までドライブしようや。音源にはないセリフパートや、交互に踊るダンスパートなど、ライブならではの楽しみも満載だった。

 

MC3 二期生

 続いては2期生のMC。やはり宇宙船の進路はズレているらしい。それはそう。更には、天真が燃料にラーメンを入れたというやらかしも発覚。このままじゃ帰れないという危機に、アステルは「このまま僕たちと宇宙を漂流してもいいですか?」と客席に問いかける。アリです。

天真「いいわけないだろ!!!」

ダメだったらしい。

6.シューティングスター


 2期生トップバッターはSuntempoの前半担当(?)岸堂天真のオリジナルソング。まっすぐに伸びる力強い歌声はライブ映えしまくりである。後半には天剣夜空を召喚し、それを掲げながらのパフォーマンスに、ダークナイトの影はない。間奏では、我々の黄色のペンライトに向かって、お前たちが一番星だ!と煽ってくる。オタクが一番星なの、光属性の岸堂天真すぎる。

7.POP-TALK


 続いては中盤担当(?)のロベル。今回、POP-TALKはペンライトを使った振りつけ動画が事前に公開されており、サビでは会場が一体となって同じ振りつけを踊っていた。普段は芸人だとか言われるロベルが甘い歌声とダンスで会場を魅了する様は、まさにアイドル。この30歳男性、ちょっと可愛すぎてどうしようかと思った。

8.A.scort


 2期生ラストはアステルだ。初披露の新しいオリジナル楽曲A.scortは、KPOPチックなダンスナンバーで、エンターテイナーアステルのパフォーマンスも相まって惹きつけられる。ハイレベルな歌、ダンス、そしてそれとピッタリ合ったライティングや演出が最高だった。これを見たらだれでもアステルレダってすげぇ…になる。

9.Last Sparkle


 そのまま2期生のユニットソング、Last Sparkleが始まる。こちらもダンスナンバーであり、正直ここらへんで重低音に脳が気持ちよくなりすぎていた。普段は一見バラバラな2期生がそれぞれの魅力を重ね合わせたことで3人じゃないと出来ない楽曲を歌っているのはあまりにも良い。センターを入れ替えてのダンスも、3人でのパフォーマンスならではで、非常に完成度が高かった。これがSuntempoである。

MC4 一期生

 そして1期生のパートへ移る。他のメンバーのMCに比べ、船が迷子になっているにも関わらず呑気なやり取りが繰り広げられる。星図の読み方に四苦八苦する4人だが、みやびは突然「わかった!」と声をあげ舞台の幕の後ろへ。いや何がわかったんだよ。残された3人は気にせずセットリストの打ち合わせを始める。なんか会場はとんでもないことにされそうだ。 

10.開花宣言


 律可の紹介により幕があがり、みやびの舞台が始まる。幕が開く演出、花溢れるステージ、間奏での独白…。みやびの持つ独特な世界観がミュージカルのように表現されたパフォーマンスは、繊細ながら力強さを感じるものとなっていた。みやびはホロスターズのセンターだが、こうして一人でパフォーマンスをしているときでも、一際心を打たれるセンター力がある。会場ではここらへんで感動で限界になりかけていた。みやび好きだ…。 

11.W.I.M.


 続いてはブチ上がりソング、W.I.Mである。会場では客席のコールが出来なかったが、代わりに一期生がアルランディスの後ろで盛り上げ役に。こちらもPOP-TALKと同様、事前に振りつけが知らされており、サボんなよ!と声掛けされながらペンライトを一心に振った。サビ以外でも、煽りに応えて会場が一体となってノリノリになっていたのには、楽しすぎてクラブイベントかと思ってしまった。クラブイベントしてくれホロスターズ。アランさんかっけー!△△

12.ソラニン


 静まり返った会場に、ふとシルエットで見えるドラムセット。ステージに上がってきたのはなんと楽器をもった1期生4人であった。披露されたのはアジカンソラニン。アイドル衣装で楽器を携え、イヅルの夢でもあったホロスタバンドが実現された。大きな体格で様になっているドラムのアルランディス、手元を見ながら真剣にベースを演奏するみやび、コーラスも担当しつつ、左利きのギターをかき鳴らす律可。そして特徴的なガラガラ声でギターをもって歌う奏手イヅルは、本人らしさ満載だ。筆者も、イヅル同様、ホロスターズバンドやれ!!を願ってやまない人間だったため、今回のステージは感無量だった。完全に夢が現実になってた。葬式では1stのHenceforthと2ndのソラニンを流してください。よろしくお願いします。

13.水際エンドロール


 ソロ曲ラストは、ライブ当日3周年を迎えた男律可の水際エンドロール。彼の家に住むくまのぬいぐるみ、スパナと一緒に踊る様は癒しそのもの。しかし可愛いだけではなく、ちょっとダークなメロディとクールなダンスも相まってパフォーマンスは華やかである。ライブでは「ペンラが揺らめくダイバーシティ」と特別バージョンの歌詞になっており、律可自身と調りつ師たちの「現在地」が一致したのだとハッとさせられた。

14.Compass


 そして1期生4人のユニットソング、Compassが始まる。4人が作り上げた時計が開き、フォーメーションを入れ替えながら歌う。困難に立ち向かいながら走り続けてきた過去、そしてたどり着いた現在、これから駆け抜ける未来…。様々な思いが頭をよぎり、まっすぐに心に響いてくる。ラップパートや、上下に分かれて歌うBメロなど、1期生の個性を掛け合わせた楽曲は、同期感がないと言われながらも、この4人でしか表現できないものになっていた。1期生最高!1期生最高!1期生最高!クルージング早く行け。

 

MC5 全員

 ここで再び全員集まり、みやびが先ほどわかったと言っていた星図についての説明が始まる。どうやら、宇宙船は道に迷っていたわけではなく、地図にない未知の銀河に到達していたらしい。それこそが、我々ファンが掲げた星型ペンライトで出来た宇宙であり、その銀河を開拓していくというのがホロスターズなのである。

とどのつまり迷子ではあるけど…。

15.Pentas


 そしてライブは終盤へ。ここで披露されたのはユニット曲のPentas。黒衣装とナイトステージが彩るPentasは、1stライブ以上に色気マシマシである。ダンスのレベルも上がっており、その腰つきはエッチだと言わざるを得ない。低音と高音が作り出すハーモニーはこの曲特有の魅力を生み出しており、その歌声はもういろいろ相まってスケベすぎる。ごめん、エロに関する感情しかなくて。それくらいセクシーです。

16.Magic Word Orchestra


 Pentasが終わったかと思えば、もちろんこの曲である。疾走感のあるメロディと共に、会場にはスモークが勢いよく噴射され、最高潮に盛り上げてくる。全力で高らかに響く歌声、手を力強くあげるパフォーマンスは、格別なカッコよさでこちら側をノックアウトしてくる。1stと同じ曲、振りつけでもやはり2ndは2ndなりの特別さがあり、味わい深い。

17.Find It


 本編最後の楽曲は、3周年で初披露された全体楽曲、Find Itだ。Wow Wowow Yeah Yeah!というメロディに合わせて振られる腕に呼応してペンライトが揺れる。9人の絆を表したこの楽曲は、1stを超える、と全員が口を揃えていた今回のライブの集大成、核のようにも感じられた。

「会いたい未来に会いに行って答え合わせしにいこう ここまで来たこと間違ってなんかなかったと」

このライブは彼らの会いたい景色を見せられたのだろうか。そしてこれからも、彼らが出会う未来で笑えるよう、見届けていきたいと思わされた。

Encore

 アンコールの手拍子、早すぎる。もっと心に余裕を持ってほしい。筆者はその速度で手拍子できなかったので半分のテンポで手拍子してた。

18.Re:Hello world


 アンコール1曲目は律可の初のオリジナルソング、Re:Hello worldである。一人での歌唱から、次第にメンバーが集まり、9人でこの楽曲を歌う様は、この日がライブであったからこその特別なサプライズであった。Re:Hello worldは律可のソロ曲ながら、ホロスターズで初めてリリースされたオリジナル楽曲であり、それを全員で歌うということの意味は深い。サビではそれぞれのハロワが自由に表現されていることも、それに拍車をかけているだろう。余談だが、11曲目からラストまでの、MWO以外の全ての楽曲に律可がフルで乗っている。鬼すぎる。3周年ってすごい。

MC6

 ここで、全員で最後の挨拶となる。それぞれの思いが語られ、2ndACT最後の曲へと向かうことになる。ここを語ろうとすると一人ひとり仔細に言及してしまうので、文章量が倍になりそうだ。とにかく良かった。

19.Just Follow Stars


 ラストはもちろんこの曲。ホロスターズで最初の全体楽曲、Just Follow Starsだ。この曲は最初に投稿された楽曲でもあるため、やはりスタートのイメージが強いが、こうしてラストに歌われると、それはそれでホロスターズのこれまでを想って泣けてくる。フォーメーション変化が加わり、前回よりも自由に動き回りながら歌う様子は、最後まで全力で歌を届けてくれる9人の信念をありありと伝えてくる。アウトロではそれぞれが一言ずつメッセージを叫ぶ。

「このまま銀河を飛び続けよう!」

ライブが終わっても、この旅は終わらない。9人の姿が消えて残ったのはあたたかな満足感だった。エンドロールを聞きながらの余韻はそれはもうすさまじかった。

 

ライブを終えて

 非常に良いライブだった。レベルアップした男性特有の力強いパフォーマンス、オリジナル楽曲が増え、ホロスターズらしさを追求したステージ、それらすべてが前回のライブ以上になっており、もうこれ次超えられる!?と思わざるを得ない。でも思い返してみると、1stが終わった時もこれライブにおいて正解をやっちゃっただろ!次どうすんねん!って思ってたから多分次回ももっとすごくなっちゃうのかもしれん。 

 ホロスターズは、全員がアイドルになろうと思って始まったわけではなく、自分にとってアイドルとは何かを常に模索しながら進んできたと思う。そうして出来たそれぞれの形のアイドルは9人9色唯一無二だし、それもやっぱり一種のアイドル像なんだろう。普段の配信はアイドルらしからぬことが多いけど。でもそこが好きだ。

 本公演のために尽力した運営陣、ステージを作り上げるために努力したタレントたち、それを支えてきたファンたち。一般オタク一名はもうすべてに感謝するしかない。ありがとうホロスターズ。最高ホロスターズ。

 改めて言うが、アーカイブは11/13まで販売中だ。ぜひ見てみてほしい。

 これからも前進していくホロスターズ、今からでも推せるぞ!

 

ライブでも様々な発表がでているので要チェック!

prtimes.jp