VTuber、演劇をする。#1 - にじさんじ声劇同好会①

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出典:【声劇企画】第1回!にじさんじ声劇同好会!【成瀬鳴/える/シェリン・バーガンディ/シスター・クレア/健屋花那/鈴木勝/にじさんじ】

はじめまして

こんにちは、京都大学バーチャルYouTuber同好会所属、京都大学にじさんじには所属していない、咲月です。

執筆開始の現時点で全く長さが分かりませんが、気軽に読み進めて頂ければ幸いです。

 

自己紹介も兼ねて推し紹介を

突然ですが、筆者の最推しは、鈴木勝、健屋花那、成瀬鳴の3人です。

この3人を挙げると、「どういう組み合わせなの?」とか「女性ライバー多めじゃないんだね」と言った風に驚かれます。

もちろん、それぞれ推し始めたきっかけがあるのですが、今回は特に、成瀬鳴を推すきっかけになった日でもあり、筆者のVTuber観が変わった日。3人が一堂に会した「にじさんじ声劇同好会」の第1回。あれから今日でちょうど1年なので、そんなお話を。

 

にじさんじ声劇同好会って?

2020年10月28日、Twitterでとある告知がありました。

 

この企画をざっくり言ってしまうと、成瀬鳴が主催する、声劇(ラジオドラマの様な演劇)が好きなにじさんじライバーが集まって楽しむ、と言ったものです。

 

この告知がタイムラインに流れて来たのは、当時既に鈴木勝、健屋花那の2人が好きで、その2人がRTして、それを見掛けたのだと思います。

「おっしゃ、推し2人のコラボあるやんけ!」と思った次第なのですが、そこには気になるお知らせも。

なんとリスナーから脚本を募集する、との事。

そのお知らせを見て、初創作活動に挑戦する筆者なのですが、まあこちらも別のお話で。

 

この声劇同好会以前の筆者は、VTuberの事を、歌手・アーティストだったり、ASMR配信者だったり、そう言った観方をしていました。

そんな訳で、声劇同好会の告知を見た自分は「ほーん、VTuberも演劇とかやるんか」くらいの認識で居ました。

 

今思えば、劇場型配信を繰り広げていた勝くんに対して、この物言いは、とんでもなく失礼な気もしますが、そこは若気の至りと言う事で……

 

さて、そんな感じで来たる2020年11月20日、第1回の上演。

はじまりはじまり。

 

第1回:える、健屋花那、シェリン・バーガンディ、シスター・クレア、鈴木勝、成瀬鳴


 

オープニングトークでは、それぞれ自己紹介や小ネタを挟みつつ進行。勝くんの頭上に襲い掛かりそうになる健屋さんの○○、意外と身長の低いクレアさんなどなど。

 

ちなみに主宰の成瀬くん、こう言った大型コラボ企画は初。音量調整にあたふたする姿も含めて楽しめる。ちなみにシェリンさんはうるさいし、勝くんと成瀬くんは小さい。おっと、身長の話はそこまでだ。

 

話はそこそこに、1本目。

 

①「シェリン探偵事務所!追跡調査編」

 

こちらの脚本は、麺バーさんの作品。

タイトル通り、シェリンさんが主役の1本。……だが、シェリンさんに依頼が来るはずが無いので、多分これは同名の役の別人。きっとそう。

作品の詳細に触れるとネタバレになってしまうし、実際に観て楽しんでほしいので、控えめに。

 

まず、声劇同好会おなじみになりつつある恒例なのが、上演前のキュー振り。メンバー思い思いの「3、2、1、キュー。」も見どころ。成瀬くんのキュー振りは死人が出る。

 

さて、ここで取り上げるのは、もちろん主人公のシェリンさん……ではなく、えるさん。

コメントで飛び出したのが「作画がコロコロコミック」と言うパワーワード。えるさん持ち前の明るさが存分に発揮されていた1本なのだが、だからこそ注目したいのが、この作品以外での演技の幅。RainDropsなどで時折見せてくれるクールでカッコいい、えるさんの「オトナの魅力」を楽しむ事が出来る。283歳だからね

 

②稲荷喫茶店

 

続いては、こちら。萩野朱さんの作品。

帰り道、稲荷喫茶店で午後のひと時を。

 

1本目とは一転、渋い声のマスター役・神代のシェリンさんや、おしゃべりな常連さん・小鳥遊役の成瀬くん、妖艶さすら感じさせるキッチン担当・御魂役のクレアさんなどなど、喫茶店で過ごすひと時の様な居心地・充足感。

 

あ、そうそう。お腹が空いている時には、聴かないのをオススメします。

 

③何も知らないままでいい

3本目、音屋さんの作品。

茶店に続き、こちらはカフェが舞台の1本。(カフェ&バー的な店を想像して頂けると丁度良いかもしれない。)

 

今回ピックアップしたいのは、新聞記者・ユキ役のえるさん、そして少年2人、兄・ケン役の健屋さん、弟・ショウ役の勝くん。

まずえるさん、1本目で紹介した通り、今回はかなりクールなデキるお姉さんと言った雰囲気を巧みに演じ切っている。

兄弟役の2人、推し2人が兄弟でうふふ、となっているのを差し引いても、可愛らしい無邪気な少年として登場する。

 

───ところで、その後、彼はどうしたんですかね?

 

④『Who is a star ?』

占いの結果にはお気をつけて。

4本目、リュウミさんの作品です。

 

脚本・配役共に、思わず唸ってしまう程の精巧さが光る1本。こちらの作品は特に、アーカイブ本編で、6人の演技を楽しんで頂きたい。

 

多くを語るのは野暮な作品なので、一つご紹介を。『Where is a trick ?』と言うアンサーストーリーも投稿されているので、観劇後は是非そちらもお楽しみ頂ければ。

 

あ、健屋さんの絶叫が聞けます。耳がたすからない。

 

⑤コント「アイドルオーディション」

 

5本目、なんとコント。瑶保あのねさんの作品。

 

こちらは下手に紹介を挟むよりも、アーカイブ本編を観るか、にじさんじ公式チャンネルから投稿されている切り抜きマンガ動画を観て欲しい。

キャラが本当に大渋滞。ツッコミに徹するクレアさん、ほぼ自由な成瀬くんを楽しめる1本。

 

ちなみに、こちらのトメさん、他の回でも出番がある様で……?

 

⑥夜散歩

 

6本目、夜猫さんの作品。

読後感が凄い。

 

まずは何も考えずに、この夜の空気を味わってほしい1本。

そしてきっと、もう一度観たくなる。そんな素敵な作品。

 

この作品でピックアップしたいのは、やはり消え入る様な声で魅せてくれる彼の演技力。

どの登場人物か、そして誰が演じていたか、それは自分自身で見届けて欲しい。

 

メイドさんパニック

7本目、そして第1回最後の演目。

兎倉さんの作品。

 

メイド喫茶「つーすりー」に突如現れる警察。そこで暴かれる、ある事件。

謎の陽気な観光客まで現れて、店内がパニックに!?

 

さて、大トリを飾るこの作品、なんと第1回から第6回(声劇同好会シーズン1)まで、毎回上演された作品なのです。

毎回変わる配役は、同じ脚本ながら、毎回大きく姿を変える素敵な演目に。

 

登場人物のキャラの濃さは勿論、それを全力で演じ切る6名。この作品に関しても、説明するよりも見て頂いた方が早い。

えるさんが担当した、外国人観光客の解像度が高過ぎる。あとメイドさんが突然イケボで刺してくる。昇天。健屋さんのイケイケ店長感も素敵。

 

ちなみにこちらの作品では、勝くんの絶叫が聴ける。やはりたすからない

ところで、なんか警察の網をすり抜けている、金髪碧眼美青年居ませんか……?

 

筆者がこの企画を注目する理由

さて、筆者は今回の記事以外にも、度々この声劇同好会を話題にしています。

何故、そこまでこの企画にこだわる……悪く言えば1年経っても擦るのか、と言うお話を。

もちろん、演技がしたくてにじさんじに入った、と言う成瀬くんが夢を叶える為、彼自身が作り上げた演劇のプラットフォームであるから、と言うのもあります。

 

ただ、それだけではありません。

この企画を観た筆者が、にじさんじで観てみたい」と思えるものが出来たから、と言う訳です。

 

では、私は何が観たいのか。

それは、にじさんじライバーによる「演劇」が観たい、と思うからです。

 

冒頭でも書いた通り、筆者はVTuberを「歌手・アーティスト」「ASMR配信者」「ゲーム実況者」くらいの認識で居た自分を、この6人の演技の幅の広さ(+もちろんリスナーから寄せられた脚本の完成度も相まった事)が変えてくれました。

 

そう、VTuberの可能性は無限大なのです。

 

VTuberが演劇って……」と笑う人も居るでしょう。けれど、VTuberの言うジャンルは、まだまだ発展途上。メインブログの「V推しなんしょ」で、多彩なVTuberが紹介されている様に、どんなVTuberが居たって構わないのです。

そして、そんな無限の未来があるステージで活動している表現者たち。そんな彼ら、VTuberによる本気の演劇が観てみたい……そう心から思うのは私だけでしょうか?

(筆者が全員の3D化早く~、と思って居るのは、コレが理由です。)

 

配信スタイルのライブ感も魅力の一つではありますが、練習を重ね、演出にも力を入れた「成瀬鳴プロデュース にじさんじ声劇同好会公演」を観てみたいのです。

 

そんな未来を実現するために、この声劇同好会と言う企画を、もっと多くの人達に知って、そして楽しんで欲しい。

そんな願いから、今回の記事を書いてみました。

 

ただ、この声劇同好会の魅力を伝えるには、A4用紙1枚や、記事1件ではとても伝えきれませんし、まだまだ多くのライバーが、この声劇同好会に参加してきました。

そこで、今後も、「VTuber、演劇をする。」と言うシリーズ的な記事として、第2回以降も紹介させて頂ければ幸いです。

もちろん、声劇同好会以外の「VTuberによる演劇」についても取り上げてみたいと思います。

 

あ、勝手に決めたんですが、大丈夫ですよね会長!?

 

成瀬鳴、鈴木勝、健屋花那に興味を持って頂いた方々へ。

筆者が、個人的に3人の布教資料を作成しています。

よろしければ、そちらも是非。

 

 

 

それでは、また他の記事で。

 

……おっと、大切な事を言い忘れていました。

 

にじさんじ声劇同好会、1周年おめでとう!!!

 

https://twitter.com/azalea331/status/1424742557985107975?s=20

文責:咲月(@azalea331)